チャオブー徹底解説
中国を思わせるブタ
チャオブーは中国文化をモチーフにしたデザインのラインに属している。イッシュ地方の御三家はそれぞれ異なる文化的な影響を表しており、ツタージャのラインは西洋、チャオブーのラインは中国、ミジュマルのラインは日本と結びつけられている。体つきはブリティッシュ・サドルバックというブタの品種を思わせるが、イノシシの特徴や、道着を着た格闘家のようなシルエットも取り入れている。
胸の模様は古代の器に描かれた意匠を思わせ、直立した姿勢によって近接戦闘に備えているように見える。『西遊記』のイノシシの人物、猪八戒との関連も指摘されているが、直接的なモデルだと確認されたわけではない。英語名は pig(ブタ)と ignite(火をつける)を組み合わせたものだ。日本語名はチャオブー。
炎が刻むペース
ポケモン図鑑の説明では、食事、燃料、身体能力が直接結びついている。炎は見た目の特徴というだけではなく、勢いが増すと動きもよくなる。煙は危険を知らせる合図として機能し、気性と体内の炎の状態を結びつけている。
このコンセプトは覚える技にも表れている。レベル15でニトロチャージ、レベル31でヒートスタンプを覚え、その後レベル39でかえんほうしゃ、レベル52でフレアドライブを覚える。ライン全体では、もろはのずつきやインファイトのような力押しの技も使え、重量級の格闘家というイメージによく合っている。
中間進化としての個性
チャオブーは第5世代で、イッシュ地方とともに登場した。第8世代では登場せず、その後『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』で復帰している。進化しても役割が急に変わるわけではない。ポカブの小さなブタらしい見た目からすでに離れ、最終進化のエンブオーへつながる、がっしりした体つきと物理寄りの方向性を見せ始める段階だ。
ほかのほのおタイプの中間進化と比べると、素早さを犠牲にして、より高いHPと93の攻撃を得ている。物理技を活かしやすい一方で、防御55、特防55、素早さ55という数値は、長時間殴り合うには心もとない。
ストーリーでの活かし方
通常のストーリーでは、ほのお・くさ・こおり・むし・あく・はがねタイプの技を受ける役として繰り出せる物理アタッカーとして使うといい。いずれもタイプの組み合わせで半減できる。その後、ニトロチャージで素早さを補うか、インファイトやフレアドライブで直接攻めていける。
もうかはHPが減った状態で温存しておくと活きるが、あまり早くその状態を狙うのはおすすめしない。みず・じめん・ひこう・エスパータイプの弱点技には、防御面が十分に耐えられないからだ。あついしぼうならこの考え方が一部変わり、ほのおやこおりタイプの技には余裕を持って繰り出せる。
技の歴史を見ると、チャオブーとその進化系は、第8世代でその関係が専用ではなくなるまで、数世代にわたってヒートスタンプと結びついていた。現在の技構成には、ソーラービーム、かみなりパンチ、ワイルドボルト、10まんばりきといった、このタイプのポケモンとしては少し変わった選択肢もあるが、基本的にはほのお技とかくとう技を軸にしたほうが力を出しやすい。