ポカブ徹底解説
鼻から火を出す子ブタ
デザインの出発点は、複雑な神話上の生き物ではなく、若いブタそのものだ。中国の要素は進化系全体に見られ、イッシュ地方のほかの2匹の最初のポケモンであるツタージャの西洋風、ミジュマルの日本風の方向性とは対照的になっている。ポカブは3匹の中で最初にデザインされた。鼻から吐き出す炎は、ブタが体温を調節するのを苦手としていることに結びついており、動物の特徴をタイプの理由へと変えている。
英語名は、ぬるいものを指す「tepid」と「pig」を組み合わせたもの。日本語ではPokabu(ポカブ)といい、熱を表す要素とブタを表す要素を合わせた名前になっている。公式分類のほのおぶたポケモンも、そのコンセプトを飾り気なくまとめている。自分の鼻で焼いたきのみを食べる子ブタだ。
殴りながら成長する進化系
対戦では、進化による差がはっきり出る。ポカブはこうげきが63あるが、4つの防御系の数値とすばやさは45にとどまる。チャオブーは物理面で存在感を増し、エンブオーになると進化系全体が重い格闘家寄りにまとまる。そのため、ポカブは中間段階として考えるのがいい。何度も攻撃を耐えたり、速い相手を抜いたりする必要がないうちは機能する。
序盤の技構成もその方向性に沿っている。レベル7でひのこを覚えてほのおタイプを確保し、レベル15でニトロチャージ、レベル25でとっしんを覚える。その後はかえんほうしゃを覚え、レベル43のフレアドライブで完成する。もろはのずつきはとてつもないダメージを出せるが、反動とすばやさの低さがあるため、受けるダメージを考えずに使うのは悪手だ。
イッシュ地方で変わったこと
ポカブは第5世代で『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』の3匹の最初のポケモンの1匹として登場し、続編でもその役割を保った。第6世代では最初のポケモンの枠を離れ、後から用意された方法で入手する形になった。第8世代では登場せず、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』で交換を通じて復帰した。
また、『ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2』以降は、ほかの最初のポケモンとそろえるために基礎経験値が調整された。技の傾向は変わっておらず、ほのお技、接触する物理技、あなをほる、ワイルドボルト、じだんだ、しねんのずつきといった複数の補完技が中心になっている。
欲張りすぎずに活躍させる
通常の冒険では、くさ、むし、こおり、はがねタイプの相手にぶつけるといい。ほのおタイプが有利に働くからだ。みず、じめん、いわタイプには交代するか、これらの相手を受けられる仲間に頼りたい。ニトロチャージは基礎威力よりも、使うたびにポカブの最大の問題であるすばやさを補おうとする点が重要になる。
もうかはHPを少ないまま維持することで力を発揮するが、防御面が控えめなので、意図的にその状態を作るのは危険だ。あついしぼうはほのおとこおりタイプの攻撃に対してより安全な選択肢になるものの、隠れ特性なので通常の選択肢には含まれない。リトルカップではこうげき、フレアドライブ、もろはのずつきを生かせるが、複数の技に反動があり、回復手段もないため、有効なターンは少なくなる。進化系の終点はEmboarなので、ポカブの判断の多くは、戦闘を長引かせる計画というより、より重いポケモンへつなぐ準備として意味を持つ。