ニョロモ徹底解説
ニョロモ、polliwog、そして催眠的な渦巻き
英語名は、古い言葉で「オタマジャクシ」を意味する polliwog に由来する。この語は、中英語の pol(頭)と wiglen(揺れる)からできており、何かを左右に動かすという意味の wag にもかかっている。日本語のニョロモも同じ方向を向いている。ニョロニョロという、這ったりうねったりする様子を表す擬態語に、子供を組み合わせた名前だ。どちらも言っていることは同じ――小さくて、くねくね動くもの。
腹の渦巻きは、実在するオタマジャクシや、腹部の皮膚を通して腸が見える複数のカエルをもとにしている。ただし、この模様はアニメに出てくる催眠術師の渦巻きとしても機能する。そのため、水タイプで特攻40しかないポケモンがレベル1でさいみんじゅつを覚え、レベルアップでは他のエスパータイプの技をひとつも覚えないのだ。
レベル25での分岐
ニョロゾは、カントーに登場する2つの進化先を持つ数少ない中間進化のひとつだ。みずのいしを使うと、みず・かくとうタイプで、遅くて幅広い物理受けのニョロボンになる。おうじゃのしるしを持たせて通信交換するとニョロトノになり、こちらはその道具とともに第2世代で追加された。本編以外では、あめふらしを使えることから、ニョロトノのほうがずっと活躍してきた。
オタマジャクシと一緒に使う人にとって重要なのは、2つの進化先が、元の姿から完全に離れてしまうことだ。ニョロモは走るが、進化後はどちらも走らない。素早さ90は最初の進化で失われ、戻ってくることもない。
進化させない人だけが見る技
レベル技のリストはレベル25を大きく超えても続いており、そこが落とし穴になる。だいちのちからはレベル36、ハイドロポンプはレベル42、はらだいこはレベル48、すてみタックルはレベル54で覚える。早々に進化させたニョロモはこの4つをひとつも見られず、あとで取り戻すには技思い出しを使わなければならない。レベル25までのリストは短く、最初からみずでっぽうとさいみんじゅつ、レベル6ではたく、レベル12でマッドショット、レベル18でバブルこうせん、レベル24であまごいだ。
シリーズで別のオタマジャクシにあたるオタマロと比べると、違いがよくわかる。オタマロは第5世代で登場し、透明感ではなく音と振動をデザインの軸にしていて、進化先も一直線に格闘家へたどり着く。ニョロモはそれより15年早く、絵の簡潔さにも時代が出ている。円、渦巻き、口、そして尻尾だけだ。
パーティでの使い道
序盤用で、それ以上のものを目指してはいない。そこそこ水のある池ならどこでも釣れ、捕獲率255のおかげで苦労せず捕まり、気づけばレベル25に届いている。よくある間違いは、水技を覚えるからと特殊アタッカーとして扱うことだ。攻撃50は特攻40より高く、わざマシンで威力80の物理技であるたきのぼりを使えるため、逆にしたほうがいい場面も多い。
最大の価値は状態異常にある。レベル1から使えるさいみんじゅつで邪魔な相手を眠らせられ、素早さ90のおかげでほとんどの場合は先に動ける。その技の命中率は、たまに作戦が失敗する程度には低く、HP40では失敗した時点で、そのターンとニョロモ自身が終わることも多い。