ポッタイシ徹底解説
世継ぎの制服を着たペンギン
濃い青色の体、明るい色の腹、胸の模様はペンギンの羽毛を思わせるが、デザインには身分の高さも読み取れる。くちばしから伸びるとさかは様式化された王冠のようで、白い模様は燕尾服のボタンのように見える。このイメージは一族全体につながっている。ポッチャマは誇り高い若者を表し、ポッタイシは王子の姿を取り、エンペルトはより強い帝国風の意匠で系統を完成させる。
動物らしさは見た目だけにとどまらない。翼は長く筋肉質なひれの形をしており、泳ぐのにも、力強く殴るのにも向いている。ポケモン図鑑では、その能力が大木をへし折れるほどに誇張されている。振る舞いも、扱いに困る高貴さのイメージに沿っている。単独で暮らし、友達を作らず、どの個体も自分こそが最も重要だと考えている。
シンオウの気まずい中間段階
ポッタイシは第4世代で、シンオウ地方の最初のパートナーであるみずタイプの進化中間体として登場した。タイプはポッチャマからエンペルトまで変わらないため、変化が目立つのは主にシルエットと能力値だ。ポッチャマと比べれば存在感と耐久力を増しているが、エンペルトと比べると明らかに力不足である。まだはがねタイプを得ておらず、最終進化形を特徴づける防御寄りの性能も備えていないからだ。
技の使える範囲も作品ごとに変化してきた。初期の、研究対象となったルールでは、防御寄りのサポートとみず技による圧力を両立できる点に価値があった。世代をまたいだきりばらいの仕様変更によって、その役割の価値も変わった。第6世代以降、この技は両側の場の設置技を取り除くため、自分で設置技を使う構成と併用するのが難しくなった。『スカーレット・バイオレット』では、現在の技範囲はみず技、こおり技によるカバー、単純なサポート技により重点が置かれている。
進化させずに残す理由になるしんかのきせき
NFEの対戦では、すぐに進化させずポッタイシを使う理由がしんかのきせきになる。この道具でぼうぎょととくぼうが上がるため、HP64、ぼうぎょ68、とくぼう76を活かし、弱点を突かれない攻撃なら受け出しを狙える。みずタイプはほのお、こおり、はがね、みずに強いが、でんきとくさには引かざるをえない。
最も役立つ方向性は、防御寄りかサポート寄りだ。こごえるかぜは相手を遅くし、れいとうビームはくさタイプを牽制し、ハイドロポンプは無抵抗な置物になるのを防ぐ。げきりゅうは瀕死に近いときにみず技を強化するが、安定した回復手段の不足までは解決しない。まけんきの使い道はより限定的で、相手に能力を下げられるとこうげきが上がるため、圧力をかけられたターンを攻撃の機会に変えられることがある。
王族のイメージを残す名前
「Prinplup」はprinceと、水に関係する擬音語plupを組み合わせた名前。日本語名のポッタイシも、「ぽちゃぽちゃ」と「こうたいし」によって、水と社会的な身分を同じように組み合わせている。燕尾服と王冠を思わせる見た目に合うだけでなく、性格上の欠点にもつながっている。ポッタイシは集団のリーダーとして振る舞うのではなく、誰の助けも必要ないと思い込んだ世継ぎなのである。
本編では、進化の途中段階として使うのが最も向いている。とくこうが十分にあるため、みずでっぽう、バブルこうせん、しおみず、ハイドロポンプを活かせるが、すばやさ50のせいでバトルは長引きやすい。レベル36での進化は、仮の解決策から脱し、エンペルト本来の性能を手に入れるタイミングになる。