レジギガス徹底解説
伝説から生まれた巨像
レジギガスのデザインは、巨人たちの創造者が、みずからも別の巨人になったというシンプルな発想から始まっている。人型の体、色のついたプレート、胴体に配置された宝石は、指揮下にあるレジたちとの視覚的なつながりを示している。また、命を吹き込まれた人工生命であるヘブライ伝承のゴーレムや、神々の戦争のあとに閉じ込められたギリシャ神話のティターンを思わせる要素もある。顔にある7つの印は、シンオウで巨人たちの部屋を開くために使われた点字との関連を指摘されることもある。
ポケモンずかんの説明は、こうしたイメージを単なる飾りとして扱ってはいない。縄で大陸をつないで動かしたことや、異なる素材からほかのポケモンを作ったことが語られている。職人としての技術と、圧倒的な力が組み合わさっているからこそ、その伝説は変身を中心に展開しない。レジギガスは、すでに一つの系統の源として登場しているのだ。
神話級のスケールを持つ名前
日本語名のレジギガスは、英語と同じくRegigigasとローマ字表記される。「regi」はラテン語のregis、「王の」に関係し、「gigas」はラテン語に由来して巨人を指す。2つを組み合わせることで、複雑な引用を隠さなくても、王者らしく巨大な存在を表している。
3組の宝石が、この読み方をさらに強めている。赤、青、灰色は、レジスチル、レジアイス、レジロックを思わせる。種族の神話において、彼らは単なる親類ではなく、レジギガスの姿をもとに作られた作品だ。後から加わったレジエレキとレジドラゴは、新たな素材によってこの家族を広げたが、同じ作者が作った巨人という発想は保っている。
五ターンが重すぎる
第4世代で登場して以来、レジギガスはスロースタートと付き合い続けてきた。この特性は、バトル開始時にこうげきとすばやさを半分にする。まさに、こうげき160とすばやさ100によって、すぐに脅威となるはずの能力を対象にしたものだ。ようやく本来の数値に戻るころには、相手は攻撃したり、どく状態やまひ状態にしたり、交代を強制したりする時間を得ている。
そのため、場に出して一気に全抜きを狙うアタッカーではなく、消耗戦を担う駒として扱うほうがよい。まもるで時間を稼ぎ、でんじはやあやしいひかりで相手の動きを鈍らせられる。スロースタートが有効なあいだも、はたきおとすは役に立つ。チームで場の危険を取り除き、かくとうタイプの攻撃を受けられるようにすれば、ぼうぎょ110とHP110によって、序盤の低調さから受ける印象以上に粘れる。
シンオウの神殿から現在のゲームまで
もともとの入手方法は、キッサキしんでんと、3体の古参のレジをそろえることに結びついていた。部屋を見つけるだけでは足りず、レジアイス、レジロック、レジスチルを連れていって、巨像を目覚めさせなければならなかった。この条件によって、遭遇は小さな探索の連鎖の締めくくりとなり、捕獲が創造者としての役割とも結びついていた。
世代をまたいだ変化の中で、特に大きかったのはスロースタートの説明方法だ。初期の登場作品では、こうげきとすばやさが一時的に下がる特性として説明されていたが、その後のゲームではペナルティの継続時間がより明確に定められた。また、この特性を種族だけが持つ特徴として扱う段階から、後の世代では複数のポケモンが共有する特性へと変わっていった。
現在のゲームでも、姿は1つ、タイプも1つで、デザイン上の矛盾も変わらない。数値は巨人であることを示しているのに、特性のせいで、攻撃を任せる前にまず目覚めさせなければならないのだ。