レジスチル徹底解説
地下で生まれた金属のゴーレム
レジスチルには、2つのイメージが重なっている。ひとつはヘブライ伝承のゴーレムで、人工的な体、古代の力との結びつき、人間に封印される強大な存在という物語を説明する。もうひとつはSFの人型ロボットで、丸みを帯びた形、円柱状の手足、黒い表面に赤い点だけで表現された顔に現れている。
日本語名のレジスチルは英語名やスペイン語名と同じく、Registeel と読む。王や「王の」を意味するラテン語に関係する regis と、「はがね」を意味する steel からできている。全体の構造は、ほかの巨人たちの名前とも共通している。このグループには歴史的な読み方もあり、レジロックは石器時代、レジアイスは氷河期、レジスチルは鉄器時代を思わせる。
古びた防御の物語
第3世代で、ホウエンの3体の巨人の一員として初登場した。それ以来、基礎ステータスは変わらず、防御150と特防150が中心的な特徴になっている。第4世代では、欧州版のスプライトが修正された。片腕の位置がナチス式敬礼を思わせたためだ。全体のデザインは変わらなかったが、それ以降のバージョンでは意図しない見え方を避けている。
第5世代では、隠れ特性としてライトメタルが追加された。レジスチルの体重を半分にするが、実戦ではクリアボディに比べて重要性が低い。スカーレット・バイオレットでは、初期の作品とはレベル技が大きく変わった。初期レベルでメタルクローとチャージビームを覚え、24でラスターカノンとアイアンヘッドを習得し、78ではだいばくはつを覚える。
共通点と足りないもの
レジロックと比べると、物理耐久の一部と引き換えに特防が大きく上がり、耐性の多いはがねタイプを得ている。レジアイスに対しては物理耐久が大幅に高いが、どちらも素早さには恵まれていない。3体に共通する基本方針は、特定の攻撃に後出しし、相手に有効打を出すよう迫ることだ。
レジスチルは、ほかの耐久型はがねタイプとも役割の面で競合する。エアームドは回復手段と物理方面の補助性能を持ち、ハッサムは攻撃力と先制技で圧力をかけられる。レジスチルにはそのどちらの強みもない。じめん、ほのお、かくとうの効果抜群技を何度も受ける余裕はなく、素早さ50のせいで、でんじはを使いたい場面でも後手に回ることが多い。
場に出す方法
いちばん簡単な使い方は、役割をひとつに絞ることだ。ほのお、かくとう、じめんで脅かされない相手に後出しし、でんじはで圧力をかけ、相手にすぐ対応されなければてっぺきやドわすれを使う。ラスターカノンは安定した攻撃手段になるが、特攻75では大きなダメージを期待できない。
アイアンヘッドなら物理火力を伸ばせる。アームハンマーははがねを半減する相手に大きなダメージを与えられるが、素早さと防御が下がるため、使い続けにくい。ばかぢからはさらに高い火力を出せるものの、能力ダウンは何ターンも場に残りたいポケモンと噛み合わない。だいばくはつは、役割を終えたときや、相手の脅威と引き換えに退場したいときの緊急手段になる。
最大の間違いは、レジスチルを万能な要塞として扱うことだ。防御性能は非常に高いが、HP80は同じように恵まれているわけではなく、ここで扱う技の中に直接回復技もない。出すたびに理由が必要になる。攻撃を止める、まひさせる、積み技を使うターンを作る、あるいは消耗で倒される前に交代を誘う、といった目的だ。