カラサリス徹底解説
殻とさなぎ
日本語名のカラサリスは、「殻」を意味する「カラ」と、chrysalis を組み合わせたものだ。英語名も別の要素で似た作りになっていて、silk と cocoon を合わせている。どちらも指しているものは同じで、蚕のまゆだ。図鑑の白色も、そこから直接来ている。変身した動物でも、別の物体を読み替えたものでもない。デザインは実物のままで、2つの穴から目がのぞいている以外には、ほとんど何もない。
その文字どおりさは、同時に限界でもある。まゆは動けず、攻撃できず、まゆであることをやめないかぎり面白いことは何もできない。デザイン班もそれを隠そうとはしなかった。分類された姿は「ball」で、手足も突起もない。
レベル7のコイントス
ケムッソは、進化先を性格値、つまり生成された瞬間から個体ごとに持っている内部番号によって直接決められる唯一のポケモンだ。その値はどの画面にも表示されず、変更もできない。プレイヤーが何をしても関係なく、性別も性格も時間帯も、進化させるレベルも影響しない。レベル7になったとき、このまゆになるか、もう一方になるかが決まる。
実際には、系統全体が2つの景品を用意したくじになる。アゲハントが欲しいのにマユルドになった場合は、もう一度捕まえて、もう一度育てるしかない。セーブを使った小技――進化させて結果を確認し、セーブせずに終了する方法――が機能するのは、値が固定されているからだ。同じ個体を何度進化させても、結果は変わらない。
2つのまゆ、実質は1つのまゆ
マユルドは、タイプ、205の種族値、特性、分類、姿をカラサリスと共有している。実際の違いは、アゲハントとドクケイルのどちらに進むかという行き先と、見た目だけだ。意図的な対称性であり、シリーズがほとんど同じ2種を作り、その役割を3体目への道を示すことだけに絞った例は、そう多くない。
カントーのまゆと比べても、有利でも不利でもない。トランセルも、防御を上げながら耐えるという同じ役割を持ち、どちらもシナリオ上の3レベルを占めている。違いは、トランセルがレベル7で登場してレベル10で同じように抜ける一方、その先に分岐がないことだ。
図鑑の説明が自分で訂正していること
公式の説明文は続けて読む価値がある。内容が食い違っているからだ。初期の説明では、自分の糸で枝にしがみつき、雨水を飲みながら待つとされている。後の説明では、さらに踏み込んで見解の変化を認めている。進化するまで何も食べずに空腹に耐えていると考えられていたが、現在はまゆの糸に残った水を飲んでいると考えられている、というものだ。
小さな違いだが、珍しいことではある。ポケモン図鑑が自分の誤りを認めることはほとんどない。それを、たった3レベルしか存在しないポケモンについて、文章ではっきりやっている。