ヤクデ徹底解説
脚のあるラジエーター
デザインの出発点は、ムカデと家庭用ラジエーターという非常に具体的な組み合わせだ。腹部の黄色い帯は目に見える発熱部品として機能し、可燃性ガスが外部の熱源に頼らず熱を生み出す仕組みを説明している。動物面のモチーフには、発光と関係のある多足類、火ムカデも含まれているようだ。この組み合わせによって、ただの虫には見えない。移動する暖房器具として体が設計されている。
英語名は、料理中に何かがパチパチ音を立てるときの音や状態を表す「sizzle」と、ムカデを意味する「centipede」を組み合わせたもの。日本語名のヤクデは、「焼く」と、ヤスデやムカデに結びつく日本語を組み合わせている。はつねつポケモンという分類は見た目だけを表しているのではなく、ポケモン図鑑の説明にある行動まで要約している。
短く、特化した進化ライン
ヤクデは第八世代で登場し、進化ラインの最後はマルヤクデ。別の姿や分岐進化はない。進化後もコンセプトを変えるのではなく、同じものを強めている。体が長くなり、熱は腹部に集中した防御手段から、種族全体の中心的な特徴へと変わる。
シリーズに登場する他の多足類の進化ラインとも異なる。フシデとその進化系はどくとすばやさを軸にしているのに対し、ヤクデはどくタイプをほのおタイプに置き換え、獲物を焼くことを個性にしている。その違いは覚える技にも表れている。むしくいととびかかるを覚える一方、特に印象的なのはかえんぐるま、ほのおのうず、ほのおのムチだ。
冒険中の活かし方
早い段階で仲間に加え、ほのおに弱い相手がまだ多い時期に最も活躍する。こうげき65を活かして、かみつく、かえんぐるま、むしくい、かみくだくを使えるほか、ほのおのムチは威力の高い接触技になる。もえつきるの威力は130だが、とくしゅ側の技なので、とくこう50しかない点には注意したい。とどめを刺すときや、特定の弱点を突ける場面に温存するといい。
もらいびがあれば、ほのお技に合わせて交代を狙い、読みが当たったときに火力へつなげられる。相手が能力を下げてくるならしろいけむし、接触技で攻撃してくる相手への牽制ならほのおのからだが向いている。どの特性を選んでも、すばやさと耐久の問題までは解決しないので、みず、ひこう、いわタイプの相手を前に居座らせないほうがいい。
思ったより簡単な捕獲
捕獲率190は有利だが、冒険の序盤で見つけるまでのほうが、出会ってから捕まえるより手間取ることがある。実際にはモンスターボールを十分に持ち、戦闘を長引かせないのが無難だ。HP50とぼうぎょ45なので、強すぎる攻撃を当てると倒してしまう可能性がある。
この種はタマゴグループがむしで、はたきおとすやむしのていこうといった有用なタマゴわざを覚え、倒すとこうげきの努力値を1得られる。レベル28での進化は冒険の終盤より前に訪れるため、マルヤクデへの進化は、『ポケットモンスター ソード』や『ポケットモンスター シールド』のプレイ中に自然な流れで迎えられる。