クズモー徹底解説
残骸で作った disguise
デザインの出発点は、腐りかけた海藻に擬態する海の生き物。英語名は、やせた、弱々しい体を指す「scrawny」と「海藻」を意味する「kelp」を組み合わせたもの。日本語のクズモーは、海藻の残骸に結びついた表現に由来する。分類のクサモドキポケモンも、飾り気なくその発想をまとめている。植物ではなく、その姿をカモフラージュに使う水生動物ということだ。
見た目は進化の方向性も示している。クズモーは小さく、あまり動かない塊のように見えるが、図鑑の説明では隠れているあいだに力を蓄えているとされる。ドラミドロも海の生き物というモチーフを残しつつ、海藻の擬態を、よりドラゴンに近いシルエットへと変化させている。
第六世代のポケモンとしての不安定な登場機会
『ポケットモンスター X・Y』で、第六世代のポケモンとして初登場した。その後も複数の作品に再登場しているが、作品ごとの入手しやすさは一定していない。『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』では海で見つかり、テラレイドバトルにも登場する。この登場のしかたは後の図鑑説明とも合っている。海藻や漂う残骸に隠れ続ける一方で、泳ぎが苦手で、嵐に遭うと故郷から遠く離れてしまうことも強調されている。
レベル技も世代によって変化している。現行版では序盤にたいあたりとえんまくを覚え、レベル5でようかいえき、レベル10でみずでっぽうを習得する。その後、みずのはどう、りゅうのはどう、アクアテール、ヘドロばくだん、ハイドロポンプを覚える。結果として、デザインそのものよりもわかりやすい技構成になっている。最初はシンプルな攻撃と状態異常に頼り、そこからみず、どく、ドラゴンを組み合わせていく形だ。
他の海のポケモンと共通する点
クズモーはウデッポウと、海の生き物をもとにしている点と、第六世代で登場した点が共通している。ただし、物語上の役割は異なる。ウデッポウが大きなハサミを持つ積極的なハンターとして描かれるのに対し、クズモーは動かずに獲物が近づくのを待って攻撃する。進化後の違いもはっきりしており、ドラミドロはみずタイプを捨て、どくとドラゴンを中心にしたポケモンになる。
対戦では、この比較からクズモーの問題点の一部が見えてくる。クズモーは、ただダメージを与えるためだけのポケモンよりも消耗戦の手段を多く持つが、進化後ほどの耐久力も、すばやさで押し切るための火力もない。てきおうりょくでタイプ一致技を強化でき、どくどく、どくびし、とんぼがえりによって、相手を倒せなくても仕事はできる。
冒険中の活用法
こうかばつぐんの技で反撃されにくい相手に出し、どくどくを使ったり、どくびしをまいたりするターンを作るとよい。より強力な技を覚えるまでは、みずのはどうが安定した選択肢になる。りゅうのはどうはみず技に耐える相手を補い、ヘドロばくだんは特殊どく技として、より強い圧力をかけられる。
すばやさ30では、後から攻撃することを受け入れる必要がある。そのため、毎回クズモーから戦闘を始めるより、半減できる技を受けてから繰り出すほうが向いている。進化前のポケモンであるクズモーとは、しんかのきせきの相性がよく、防御面を強化できる。ただし、HPの低さという問題は消えず、とくこう60も高い数値にはならない。決定的な強化は、レベル48に到達してドラミドロを手に入れたときに訪れる。