マグマッグ徹底解説
マグマッグと繰り返される音節のダジャレ
日本語名のマグマッグはMagmagと読み、「マグマ」を自分自身に折り返した名前だ。小さな生き物に同じ音節を重ねる、シリーズおなじみの手法である。英語では説明する方向が選ばれた。Slugmaはslug、ナメクジと、magma、マグマを組み合わせた名前で、スペイン語もそれを手直しせず受け継いでいる。デザインも文字どおりで、足も殻もない腹足類の体に、あごから溶けた岩のしずくが垂れ、ほかの生き物なら眼柄がある場所には炎が燃えている。
印象的なのは、生態が罰のように書かれていることだ。図鑑の説明は、何かの力を授けるのではなく、決して立ち止まってはいけないという義務を課している。体内のマグマが冷えると、体がひび割れてかけらを失うからだ。図鑑で見分けられるもう1匹の軟体動物、*カラナクシ*と比べると、カラナクシが2種類のリージョンフォームを個性の中心にしているのに対し、マグマッグは1999年からずっと同じ姿で、後から追加された別形態もない。
もう半分の進化は技のリストに先に書かれている
ほのおタイプ単独なのに、レベル8でいわおとし、22でげんしのちから、29でいわなだれを覚える。いわタイプとはまだ何の関係もない段階で、だ。進化先をあらかじめ告知しているのである。マグカルゴは防御を40から120に、特攻を70から90に変え、そこからはこれらの技がただの補完技ではなく、タイプ一致技になる。それでも素早さは20から30にしか上がらないため、根本的な問題は進化後も残る。
ジョウト時代の名残らしい妙な要素も引き継いでいる。レベル1のあくびは、図鑑の説明どおりなら眠っている余裕などない生き物が覚える技だ。そしてレベル43のじこさいせいは、HP40のポケモンが使う完全回復技であり、半分を回復すると20戻る。
ほかの遅いほのおタイプと比べると
比較対象として分かりやすいのは*ドンメル*だ。こちらも遅く、進化は遅めで、最後には脚の生えた火山になる。ドンメルの合計は305で、マグマッグの250を上回る。進化レベルも38ではなく33なので、より早く、より高い基礎値で次の姿に到達する。本当の違いは配分にある。ドンメルが数値を分散させるのに対し、マグマッグは少ない資源を1つの特殊攻撃に集中させ、それ以外をほとんど捨てている。
反対側にいるのが*コータス*だ。こちらも同じほのおタイプ単独で、素早さも20だが、合計は470で、進化しなくても防御は140ある。極端に低い素早さがマグマッグを沈めているわけではない。それを埋め合わせるものが、後ろに何もないことが問題なのだ。
とはいえ、戦闘での性能が、誰かがこいつをボックスに入れておく理由になることはほとんどない。特攻に努力値を1ポイント与え、基礎経験値は50。そして、道を歩くだけでタマゴの孵化を2倍速にする特性を持つ。この20年間で最も多かった役割は、手持ちに入れて、決して戦闘には出さず、タマゴを早く孵化させることだった。