ムチュール徹底解説
ムチュール、くちづけ、名前
日本語名のムチュールは、「夢中(むちゅう)」と、キスの音を表す「チュー」を組み合わせたものだ。英語名はより直接的で、smooch(キスをする)にchum(仲間)を足している。どちらも同じ方向を指しており、デザインも人型の赤ちゃんらしい大きな頭、前髪のある金髪、目より広い面積を占めるピンク色の唇でそれを仕上げている。2段階どちらにもオスが存在しない、ポケモン図鑑でも数少ない進化系統のひとつだ。
ふしぎなタマゴと、そのほかの入手方法
『金・銀』ではルージュラを育て屋でタマゴにするしかなかった。『クリスタル』では34ばんどうろの育て屋からもらえるふしぎなタマゴが追加され、その世代のベイビィポケモンのいずれかが生まれるようになった。第4世代以降は野生でも出現するようになり、『ダイヤモンド・パール』ではエイチ湖の大量発生、『プラチナ』ではキッサキしんでん、『X・Y』ではフロストケイブの群れ、『ソード・シールド』ではカンムリせつげん、『ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』では地下大洞窟の洞窟に登場する。第2世代のベイビィポケモンにはよくある流れで、最初は育て屋に閉じ込められていたものが、年月とともにマップへ放たれていった。
レベル30をまたぐレベル技表
ここには、ゲームが説明していない選択がある。レベル技のリストはレベル30を過ぎても続くが、進化するのはちょうどそこだ。普通のトレーナーなら上半分を見ることはない。レベル32の「サイコキネシス」、36の「あまえる」、40の「くろいまなざし」、44の「ほろびのうた」、48の「ふぶき」である。この5つを欲しければ、進化を5回連続でキャンセルし、ぼうぎょ15のまま18レベルを引きずることになる。「ほろびのうた」は特に極端で、3ターン後には参加している2匹を倒す。HP45のベイビィポケモンなら、その交換で失うものも多くない。
下のほうも、実際かなり弱い。レベル1の「はたく」と「したでなめる」、4の「こなゆき」、12の「ねんりき」。レベル28の「れいとうパンチ」まで、威力60を超える技は何もなく、しかもそれは物理技だ。面白いのは8から24に並ぶ状態異常技のまとまり――「まねっこ」「うたう」「うそなき」――で、脆いポケモンが1ターンを奪えるのはこのあたりになる。
同じ世代に生まれた3匹のベイビィ
『金・銀』では、それまで進化前の姿を持たなかったカントーの3種にベイビィポケモンが追加され、ムチュールはエレキッドとブビィと一緒に登場した。この3匹のうち、能力値が完全に一方向へ偏っているのはムチュールだけだ。ほかの2匹は2種類の攻撃をほぼ均等に分けているのに対し、こちらは攻撃30に対して特攻85で、ほぼ3対1の差がある。進化後も同じ問題を受け継ぐが、あちらは素早さと特攻が大幅に高くなるため解決できる。こちらにはそれがない。レベル16で覚える「たくわえる」ならぬ「ほしがる」は、持っているきのみを食べる技で、野生ではちょうどナナシのみを持っているのもきれいな噛み合いだ。