イキリンコ徹底解説
リーゼントのような冠羽を持つ都会のオウム
イキリンコのモデルとして最もわかりやすいのは、都市環境に適応し、多数の群れで暮らせるオキナインコ。4色の羽毛は、現実のオウムに見られる色の違いをデザインに取り入れたものだ。黒い冠羽は、ロックンロールの一種であるロカビリーのリーゼントや、特定の不良の典型的なイメージも思わせる。中立的なデザインではない。この鳥は、騒音、対立、そして群れへの帰属を軸に作られている。
図鑑では、その考え方を行動面にまで広げている。色ごとに自分たちの群れを作り、縄張り争いも日常的で、黄色の個体はとくに攻撃的。白い個体は、数が少ないぶん、強く結びついた共同生活を送る。結果として思い浮かぶのは孤独な鳥というより、独自のルールを持つ都会のコロニーだ。
名前が伝えるもの
英語名には、オウムの耳障りな鳴き声を指す「squawk」と、冠羽や挑発的な態度に合った「rockabilly」のイメージが含まれている。日本語名のイキリンコは、横柄な人やいばった人を指す「イキリ」と、「インコ」を組み合わせたもの。どちらの名前も同じ特徴を強調している。目立たず静かな鳥ではない。
進化の過去を持たないデビュー
イキリンコが初めて登場したのは、第9世代の『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』。それ以前の世代に前身はおらず、時代とともに変化してきた進化先もない。4つの羽毛は登場時から種族の一部で、成長段階ではなく、別々の見た目のアイデンティティとして機能している。
図鑑ではオリーヴァやコジオの近くに並んでいるが、比較するうえで役立つ生物学的なつながりは、その並びの外にある。*ペラップ*は、ノーマル・ひこうの組み合わせ、オウムがモデルであること、進化しないことを共有する。*オドリドリ*も羽毛と色の違いでスタイルを分けているが、こちらのコンセプトは縄張りではなくダンスを中心にしている。
無理をさせずに活躍させる
通常のプレイでは、いかくで物理アタッカーの前に出し、登場したターンの圧力を下げられる。そこからとんぼがえりで主導権を保ち、ちょうはつで変化技を止め、おいかぜで味方が相手より先に動けるようにする。状態異常を受ける前提で組んだチームなら、こんじょうとからげんきで、より直接的な攻撃手段も取れる。
はりきりは、外すリスクを受け入れられるときに意味がある。攻撃96なら威力の上昇は実感できるが、命中率の低下が原因で負ける可能性を、いつでも補えるわけではない。ブレイブバードは強力で、素早さ92によって多くの相手より先に攻撃できる一方、防御51と特防51では長時間殴り合えない。でんき、こおり、いわの脅威は出す前に処理しておきたい。ゴーストとじめんの無効は、壁役にするためというより、考えて場に出すために役立つ。