オドリドリ徹底解説
蜜と振り付けでできた鳥
デザインの出発点は、蜜を食べ、訪れる花に合わせたくちばしを持つ小さな鳥、ハワイミツスイだ。オドリドリはその発想を、色の違う蜜を飲むと姿が変わるポケモンへと置き換えている。環境や食べ物に応じて異なる特徴を持つ同じ系統の鳥という点では、ダーウィンフィンチも思わせる。
各スタイルは、それぞれ特定のダンスを参考にしている。めらめらスタイルはフラメンコ、ぱちぱちスタイルはチアリーダー、ふらふらスタイルはフラ、まいまいスタイルは日本舞踊がモチーフで、翼は折りたたみ式の扇を思わせる。スタイル名にも、アローラの島々とその伝統とのつながりが残されている。日本語名のオドリドリは、「踊り」と「鳥」を組み合わせた名前で、色とりどりという印象も呼び起こす。Oricorioはorioleとchoreographyを組み合わせた名前で、鳥と振り付けを表している。
4つのスタイル、共通する土台
めらめらスタイルはほのお・ひこうタイプ。ぱちぱちスタイルはでんき、ふらふらスタイルはエスパー、まいまいスタイルはゴーストを加えるが、4スタイルともひこうタイプ、同じ種族値、おどりこを維持する。スタイル変更で大きく変わるのは、耐性と弱点、それにめざめるダンスのタイプだ。
この多様さは、外部要因で姿が変わる別種のビビヨンを思わせるが、こちらは蜜を使って直接変化させられる。また、ドレディアとは、ちょうのまいを覚え、準備に1ターン使って力を高める方向性が共通している。違いは、オドリドリがじめん無効を持ち、他のポケモンのダンスをコピーできる特性を備えていることだ。
デビュー後にあった世代間の空白
オドリドリは第7世代で登場し、アローラの主要な島ごとにスタイルが1つずつ設定されていた。次の世代では本編のゲームから外れ、その世代の冒険でも使える形で登場しなかった。『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』で復帰し、めらめらスタイルとぱちぱちスタイルはパルデアで見つかり、ほかのスタイルは追加コンテンツと蜜によって加わる。
現在の分布なら、4匹を別々に探すより、スタイルを切り替えて使うほうが手軽だ。対応する蜜を手に入れ、同じポケモンに使えばよい。スタイルを変えても種族値は変わらないため、選択の影響は主に追加タイプと、防御面の相性に出る。
欲張らずに活躍させる方法
通常のプレイでは、レベル13でエアカッター、レベル23でアクロバット、レベル40でめざめるダンスを覚える。レベル30ではねやすめ、レベル47でぼうふうを覚える。特徴的な技を使えるようになる前から、タイプ一致の特殊技で攻撃できる順番だが、ぼうふうは威力と引き換えに命中率が下がる。
戦闘では、じめん技や、くさ、むし、かくとう、はがねを使う相手に繰り出したい。その後は、相手に応じてエアスラッシュ、めざめるダンス、とんぼがえりを使い分ける。いわ弱点のせいで設置技は深刻な問題になるため、きりばらいやはねやすめが場に残る助けになる。ダブルバトルでおどりこを活かすなら、味方がコピーしたいダンスを使う場面が最もよい。その状況がなければ、特性は実戦よりも理論上の脅威にとどまりやすい。
攻撃70では物理アタッカーとして組む理由が薄く、アクロバット、そらをとぶ、つばめがえしを覚えていても事情は変わらない。現実的には、特攻と素早さを伸ばし、チームが必要とする耐性に合わせてスタイルを選ぶことになる。ルチャブルは物理攻撃を軸にした、より攻撃的な選択肢。一方、オドリドリは道具で追加タイプを変えられ、踊り技を再現できる強みを残している。