モンジャラ徹底解説
下にあるのは顔ではなく、ひとつの疑問
デザインは杉森建によるもので、いくつもの題材を同時に取り入れている。Bulbapediaは、セオドア・スタージョンの短編小説『It!』に登場する沼の怪物や、ウィリアム・ホープ・ホジスンの藻の生物を指摘している。また、丸まって球状になる植物 Selaginella lepidophylla も元ネタのひとつだ。さらにメデューサも関係している。これは赤・緑の英語ベータ版で使われていた名前がMeduzaだったことからもわかる。そのすべての上にあるのが、葉や枝に囲まれた顔というグリーンマンのモチーフだ。ただし、こちらでは顔そのものが現れない。
スペイン語名と英語名は同じ構成で、tangle(絡まり)に分類学上の接尾辞 -ella をつけたもの。日本語のモンジャラは、「monster」、もじゃもじゃ、そして毛むくじゃらの3つを組み合わせている。97年のスペースワールド体験版では、モンジャという進化前の姿が存在していたらしい。小さくて暗い生き物で、見えているのは片目だけ。結局、プロトタイプの外には出なかった。
2つに分かれた特殊
第1世代には特攻と特防が分かれておらず、特殊というひとつの能力値だけが存在していた。モンジャラの数値は100。防御115と合わせれば、ひとつの高い数値だけで両側から受けられる壁になっていた。
第2世代でその能力値が2つに分かれ、配分が崩れた。特攻100と特防40に分かれ、あの変更で生まれた偏りのなかでも特に大きなもののひとつになった。現在、特殊側の能力欄が手抜きのように見える理由はそこにある。そうではなく、もう存在しない仕組みを引き継いだ結果だ。
21ばんすいどうからパルデアの空白まで
赤・緑ではグレンじまとマサラタウンのあいだにある21ばんすいどうで探すか、グレンじまの研究所でコンパンと交換して手に入れる。ピカチュウではサファリゾーンに移った。ジョウトでは21ばんどうろ、28ばんどうろ、44ばんどうろ、そしてシロガネやまに分布し、ルビー・サファイアでは登場せず、ファイアレッド・リーフグリーンで21ばんすいどうとたからのはまに戻ってきた。
その後はプラチナのだいしつげん、ブラック2・ホワイト2の13ばんどうろとジャイアントホール、第6世代のフレンドサファリ、ソード・シールドのエキスパンションにある集中の森とマックスダイ巣穴、ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパールの地下大洞窟、そしてこの図鑑の技リストの出典でもある『Pokémon LEGENDS アルセウス』の紅蓮の湿地と群青の海岸に登場する。スカーレット・バイオレットにはおらず、『Pokémon LEGENDS Z-A』にもいない。第9世代は、ゲーム内で手に入れられない最初の世代だ。その不在はあまり話題にならなかったが、カントー図鑑では唯一のくさ単タイプだった。ほかのポケモンにはどくがついているか、ナッシーのようにエスパーがついている。