ウツボット徹底解説
ふた付きの壺と省略された名前
モデルになった植物は実在する。Nepenthesは壺の縁にある蜜で昆虫を誘い、なかへ滑り落とし、底にたまった液体で消化する。ポケモンずかんが甘い香りについて説明しているのは、まさにこの仕組みだ。実際の植物で雨水が液体を薄めないようにするふたは、こちらでは口を覆う葉になっている。
日本語名はそのまま説明になっている。ウツボットは植物の名前である「ウツボカズラ」に、英語のpotを組み合わせたものだ。英語名はvictory、tree、bellの3つを組み合わせた言葉遊びで、bellのlが1つ足りない。ほぼ間違いなく、第六世代までは名前を10文字以内に収める必要があったからだ。スペイン語では英語名をそのまま残した。
変わってきたところ
第一世代にはこうげきととくこうの分離がなく、とくしゅ方面の100は、そのまま特殊攻撃にも特殊防御にも役立った。分離されたとき、防御側だけが取り残された。その後、第六世代で現在の70まで引き上げられた。たいした数字ではないが、適当な特殊技を受けただけで格好がつかないほど崩れることは、少し減った。
『ポケットモンスター レジェンズ Z-A』では、Victreebeliteによってメガシンカを獲得した。これで、カントーの二線級の種族のうち、メガシンカを持つまでになったポケモンの短いリストに加わることになった。
カントーと3つのいし
初代のゲームでリーフのいしを使えたのは、クサイハナ、ウツドン、タマタマの3種だけだった。進化先はすべてくさタイプで、そのうち2種はどくタイプも共通している。その結果、ラフレシアとウツボットは30年間、同じパーティの枠を争い続けてきた。役割分担はすぐに明確になった。ラフレシアは耐えて邪魔をし、ウツボットはより強く殴り、晴れではより速くなり、何をされても倒れる。ナッシーは自分でエスパー方面へ進み、2匹と競わなくなった。
いしで進化することの実用上の結果は、このタイプの進化ラインすべてが抱えるものだ。いしを使うと技の習得が止まる。ウツドンはレベルで技を覚えるが、ウツボットはレベル44のはっぱカッターを除けば新しい技を何も覚えない。いしを手に入れてすぐ進化させると、攻撃力は上がる一方で、ひとりではもう成長しないポケモンが残る。その代わり、わざマシンの候補は多い。つるぎのまい、ギガドレイン、エナジーボール、みがわり、どくどく、ねむるはすべて使える。
ジェームズの頭
ゲームの外では、繰り返し使われるギャグの役を与えられた。ロケット団のジェームズのウツボットは、ウツドンから進化したあと、モンスターボールから出るたびにトレーナーの頭へ噛みつくようになった。このギャグは何シーズンにもわたってアニメで繰り返されている。名前より先にシルエットを思い出す人が多いのは、おそらくこのためだ。