カメール徹底解説
一万年生きるカメ
毛の生えた尻尾は、デザイン上の思いつきではない。何百年も生きると甲羅に藻の尻尾が生える、日本の伝承に登場するカメのみのがめ(蓑亀)に由来する。みのがめは幸運と長寿の象徴で、シリーズが生まれるはるか前から絵画や工芸品に登場してきた。図鑑にある10 000年の寿命、甲羅の苔、そして長寿へのこだわりは、ここから文字どおり生まれている。年配の人たちに好まれるポケモンとして描かれる理由も説明できる。
英語名はwarまたはwarriorに、tortoiseやturtleを組み合わせたものだ。珍しくスペイン語では訳されず、Wartortleのまま残った。一方、フランス語ではCarabaffe、ドイツ語ではSchillokと呼ばれる。日本語名はカメール。亀を意味するかめをもとにした名前で、系統の3段階、ゼニガメ、カメール、カメックスに共通する語根でもある。
20レベルの、まっとうな凡庸さ
活躍できる期間は短く、できることも多くない。16から36までのあいだに、レベル20でまもる、25であまごい、30でアクアテール、35でからをやぶるを覚える。問題はすぐに見えてくる。アクアテールは物理技で、威力90を攻撃63で使うことになる。特攻65との差は小さいが、わざマシンのなみのりは威力90を、げきりゅうの対象になるうえ接触せずに特殊側から撃てる。レベル45のハイドロポンプとレベル50のウェーブタックルを覚えるころには、もうカメールではない。技リストを読むときの罠は、半分が次の姿の技だということだ。
この段階で活用できるのは、レベル9から覚えるこうそくスピンと、2つの弱点を突けるわざマシンの技だ。れいとうビームとふぶきはくさタイプに、あなをほるはでんきタイプに有効だ。
それを決める配分
第1世代と第2世代のほかの中間進化と比べると、合計405は同じだが、カメールの配分がもっとも防御寄りで、もっとも決定力に欠ける。アリゲイツは合計値こそ同じで、攻撃80と特防63という、カメールとは逆の配分を持つ。そのため、こちらは耐え、あちらは殴る。素早さ80のリザードにいたっては、そもそも同じ土俵に立っていない。
第1世代では配分が違っていた。特殊が65という1つの能力値にまとめられ、攻撃にも耐久にも使われていたのだ。その後2つに分かれたことで、カメールは特攻65と特防80を持つようになった。おかげで、1996年より特殊技をかなり受けやすくなったが、その代わりに攻撃性能は1ポイントも増えていない。