ウールー徹底解説
ガラルを意識したヒツジ
デザインのもとになっているのは家畜のヒツジで、発想を毛に集中させている。丸い体は白い毛にほとんど隠れ、頭の灰色の毛束は三つ編みや毛糸の帯のように見える。イギリス風の風景や牧畜と結びついたガラル地方にもよく合うモチーフだ。日本語名のウールーは「wool」をもとにしたもので、英語名の Wooloo にも同じ語源が残っている。
ポケモン図鑑では、互いに補い合う2つの特徴が強調されている。本来なら戦闘不能になってもおかしくない落下を毛が受け止める一方、伸びすぎると身動きが取れなくなる。また、その毛は丈夫な布を作るためにも利用される。攻撃的な種族ではなく、力で押し通すより、体で身を守って被害を避けることがコンセプトになっている。
群れからバイウールーへ
第8世代の『ポケットモンスター ソード・シールド』で初登場した。過去作の姿を段階的に調整されたわけではなく、現在の姿と1つの進化先、バイウールー が最初から用意されていた。2段階の見た目のつながりはわかりやすい。最初の段階では小さく丸いヒツジ、次の段階では角と毛の量を強調し、最初のコンセプトを崩さずに成長を表現している。
ガラルの日常生活とも結びついている。序盤の道路では家畜の群れのような種族として登場し、その毛は地方のイメージの一部になっている。ワンパチ は群れを誘導する役目と結びついており、ウールーを捕食者というより農場の動物として捉えさせる関係を強めている。
旅で活かす方法
通常の旅では、もふもふによって接触を頼りにする物理型の相手の前にウールーを出しやすい。序盤はまるくなる、後半はコットンガードで防御役としての機能がはっきりし、でんじはを使えば味方全体が先に動きやすくなる。タマゴ技のカウンターもその考え方に合っていて、物理攻撃を受けたあと、受けたダメージの2倍を返せる。
ほのおと特殊技は避けたい。もふもふは接触しない技のダメージを軽減せず、さらにほのおをいっそう危険にしてしまう。ノーマルタイプにも耐性はないので、毛がすべての問題を解決してくれると考えて場に残し続けるのは危険だ。すてみタックルは強力だが、威力120と引き換えに反動があり、ウールーはHPの総量も特に多くない。
技の習得が語ること
技の習得内容は、単純な攻撃技と、ヒツジとしては少し変わった防御系の道具を組み合わせている。レベル8でまねっこ、レベル12でガードシェア、レベル28でガードスワップを覚え、能力値を変えたり相手の行動をまねたりできる。レベル16のにどげりは、いわ、はがね、こおり、あくへの対抗手段になるが、威力30なのでダメージには限界がある。
終盤にはレベル32できしかいせい、レベル36でコットンガード、レベル40ですてみタックルを覚える。この組み合わせは、「耐える、弱るまで待つ、強い一撃を狙う」というかなり明確な仕組みを描いている。より高い種族値を持つポケモンが相手では力不足だが、旅の途中なら、進化先に交代するまで何度か物理攻撃を耐えられるだけの働きはしてくれる。