タルップル徹底解説
うろこと生地のアップルパイ
小さくて重いドラゴンとアップルパイを組み合わせたデザイン。背中は焼いた生地のように見え、体は低い爬虫類を思わせる。まるでデザートの中に入り込んでしまった生き物のようだ。リンゴの中に隠れた虫という、よく知られたイメージにもつながっており、カジッチュの進化系統全体がドラゴンタイプである理由の裏付けにもなっている。
英語名は「apple」と、折りたたんだアップルパイを指すturnoverに関係する語尾を組み合わせたもの。ずんぐりとして体格のよい姿に合うように、「ton」とも響き合っている。日本語名のタルップルは、酸味や豊かさ、リンゴを思わせる要素を組み合わせた名前。分類のりんごじるポケモンは、甘いコンセプトを端的に表している。
2つのリンゴと分かれる進化先
『ポケットモンスター ソード・シールド』では、使うリンゴによってカジッチュがアップリューかタルップルに進化した。その後、カミッチュが登場して進化先がさらに増え、そこからカミツオロチへ続くルートも加わった。タルップルは今もあまーいりんごに結びついた進化先で、焼き菓子のような姿を保っている。
キョダイマックスのすがたは、第8世代のキョダイマックスの仕組みの中で登場した。アップリューのキョダイマックスのすがたと見た目を共有しており、カジッチュに使う道具によって分かれる進化先が、もともとは同じコンセプトから生まれたことを強調している。
後手に回る問題
素早さ30が、どのような戦術でも大きな制約になる。タルップルは攻撃を受けてから反撃することを受け入れなければならないため、相手を抜こうとするよりも、じこさいせい、まもる、やどりぎのタネを使うほうが役に立つ。りんごさんは、もっとも個性的なくさタイプの特殊技だ。ダメージを与えつつ、相手の特防を下げて次の攻撃を通しやすくできる。
あついしぼうによって、ほのおとこおりへの耐性は改善されるが、こおりへの4倍弱点そのものは消えない。そのため、主タイプがこおりと関係なくても、こおり技を覚える相手との対面は避けたい。てっぺきとボディプレスによって物理寄りの型にもできるものの、攻撃の数値は特攻ほど高くない。
どこで活躍するか
通常の冒険では、弱点を突けない相手をじわじわ削る耐久型ポケモンとして使いやすい。やどりぎのタネで回復しながら圧力をかけ、じこさいせいで戦線を維持し、りゅうのはどうでくさ技だけに頼らずに済む。じゅくせいなら、きのみをより強力な回復手段に変えられる。一方、特定のきのみの効果を早く発動させたい場合には、くいしんぼうにも意味がある。
対戦では、遅さと弱点の多さによって採用率が大きく制限される。こおり技を使う相手に繰り出すためのサポートと、耐久寄りの動きに必要なターンを確保する工夫が必要だ。その代わり、HP110、じこさいせい、そしてりんごさんによる特防低下が、遅いチームの中で明確な役割を与えている。カミツオロチは系統をさらに進めたい場合の進化先だが、タルップルを特徴づける、低くて重いデザートのような姿ではなくなる。