カジッチュ徹底解説
果実の中にいるイモムシ
デザインの出発点は、りんごに穴を開けて中身を食べる幼虫のイメージ。果実に穴を開けて芯まで進むガの幼虫とのつながりが考えられるほか、細長くてイモムシのような姿をし、前脚が小さいモグラトカゲにも似ている。ドラゴンタイプには、ヘビのような体つきのドラゴンを指す「wyrm」との言葉遊びもある。
英語名のApplinは、「apple」と「in」を組み合わせたもので、りんごの中に暮らす生物をそのまま表している。日本語名のカジッチュは、「かじる」のkajiru、「果実」のkajitsu、「虫」や「イモムシ」のchūを混ぜたもの。りんごは飾りではなく、図鑑の説明でも隠れ家、食料、そして進化の変化を引き起こすものとして扱われている。
ゲームとともに広がった進化系統
カジッチュは第8世代で初登場し、当初は異なる道具によってアップリューかタルップルに進化できた。第9世代ではカミッチュが加わり、さらにカミツオロチへの進化も追加された。この拡張でも、りんごの味や加工方法が結果を変えるというアイデアは保たれている。
家族全体の解釈も変化した。アップリューは翼と攻撃的な気質を持つ酸っぱいりんご、タルップルはりんごタルトに近い存在、カミッチュはシロップで包まれたりんごを使い、カミツオロチはヘビや神話上のドラゴンに関係する多頭の生物へと発想を広げている。カジッチュは、4方向すべてに共通する種になっている。
ほかの小型ポケモンと比べた強み
種族値80のぼうぎょが、LCで使う理由になる数字。くさ・ドラゴンの組み合わせにより、同じくらいの大きさのポケモンの多くよりも、みず、でんき、くさの攻撃を受けて場に出しやすい。問題は40のHPと40のとくぼうで、特殊側から攻撃されると、耐性があってもそれだけでは足りない。
じゅくせいはきのみに頼る立ち回りを強化するが、カジッチュは効果を引き出すまで生き残らなければならない。からにこもるで物理方面を補強でき、リサイクルで食べたきのみを回収できるものの、その流れにはターンが必要で、相手に対応する余地を与える。ぼうだんは状況次第の防御手段で、くいしんぼうはすでに削られたあとなら発動させやすい。
バトル中の使い方
通常のプレイでは、早い段階で捕まえた個体を活用したり、進化系統を埋めたりする目的で、進化前のまま使うことになる。すばやさ20ではほとんどの相手に後手を取るため、正面からの殴り合いを期待して出すべきではない。受けられる攻撃に合わせて繰り出し、相手が物理方面で攻めてきそうならからにこもるを使い、読める攻撃に対してふいうちを残しておくといい。
どのりんごを使うかは、チーム内でどんな役割を持たせたいかを考えて決めたい。すっぱいりんごならアップリュー、あまーいりんごならタルップル、みついりりんごならカミッチュになる。カミツオロチにするにはカミッチュの進化系統を選び、ドラゴンエールを覚えた状態でレベルアップさせる必要がある。別のりんごで代用することはできない。この細かな条件が、カジッチュの性質をよく表している。経験を積んで進化するのではなく、果実の中で何に出会うかによって姿が変わるのだ。