ヤジロン徹底解説
回り続ける土偶
デザインには、バランス玩具の発想と、日本の縄文文化に属する土偶、遮光器土偶の要素が混ざっている。ホピ族の一部に伝わるカチナの像を思わせる部分もある。左右に伸びた腕と1本の脚での支えは飾りではなく、移動方法や眠り方、静止しているときの姿勢まで説明している。
英語名のBaltoyは、バランス玩具を意味する「balancing toy」に由来する。日本語名のヤジロンは、物体をバランスさせる日本の玩具、やじろべえを思わせる。土の要素は、スペイン語の分類名だけでなく、デザインの考古学的なモチーフにも表れている。
遺跡、壁画、鳴き声
ヤジロンは第3世代で初登場し、最初の図鑑説明から古代遺跡や壁画とのつながりが示されていた。その後の説明では、仲間を見つけると集まり、一緒に鳴き声を上げるという社会性が強調されている。考古学的な物体らしさと群れで行動する生き物らしさの組み合わせが、より大きな像や発達したサイコパワーと結びつく*ネンドール*との差別化になっている。
第8世代までの後続世代にも登場し、ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパールにも出現する。第9世代のゲームには登場しない。技の構成は時代によって変化してきたが、じめん・エスパータイプの技に、補助技や壁技、フィールドを操る技を組み合わせるという個性は変わっていない。
リトルカップでの居場所
リトルカップでは、ふゆう、こうそくスピン、ステルスロックの組み合わせにより、一部のじめんタイプの攻撃に後出しし、妨害を取り除きながら自分の妨害を設置できる。特防70のおかげで、弱点を突いてこない特殊アタッカーには対応しやすく、リフレクターとひかりのかべで数ターンのあいだ味方を守ることもできる。トリックルームは後から動きたいチームと相性がいいが、素早さ55だけでターンの順番を制御することはできない。
繰り出す相手は慎重に選ぶ必要がある。みず、くさ、こおり、ゴースト、あく、むしタイプの攻撃に脅かされ、HP40のため、判断を1回誤るだけでも大きく消耗する。だいちのちからとサイコキネシスで2つの攻撃タイプを補えるものの、特攻40ではタイプ相性の有利を安定した撃破につなげにくい。だいばくはつは、サポート役としての仕事を終えたあとに攻めへ転じる手段になる。
ネンドールを探す前に
ストーリー中のヤジロンは、早い段階から妨害技を使えるポケモンであり、じめんタイプのおかげででんきタイプの攻撃への対策にもなる。レベル3でこうそくスピン、レベル6でねんりき、レベル30でだいちのちからを覚えるため、役割は少しずつ広がっていく。ステルスロック、まもる、めいそう、トリックルームを覚えさせれば、わざマシンによって選択肢をさらに増やせる。
進化すると性能は大きく変わる。ヤジロンはネンドールになっても同じタイプの組み合わせを保つが、進化によって防御面と攻撃面の可能性が変化する。そのため、リトルカップ向けに小さな体を維持するのか、より厳しいエリアに挑む前にレベル36まで上げるのかを決めておきたい。図鑑説明に登場する古代遺跡では壁画の中で人々と並び、対戦では妨害を取り除き、設置する姿がもっとも印象に残る。