モグリュー徹底解説
ドリルになったモグラ
デザインの出発点はモグラだ。誇張された前脚のツメはシャベルやドリルを思わせ、腕の形によって、普通の手を離さずに掘削の動きを表現できるようになっている。ポケモン図鑑の説明も一貫して同じ発想を強調している。ツメを合わせ、体を回転させ、地中を進むのだ。この種族はひっそり掘るわけではなく、トンネルによって作物を丸ごとだめにすることもある。そのため、農家との関係はよくない。
英語名は「drill」(ドリル)と「burrow」(巣穴)を組み合わせたもの、またはツメを指す「burr」をかけたものと考えられる。日本語名のモグリューはMogurewとローマ字表記され、「もぐら」と、ねじや回転する部品を思わせる要素を組み合わせている。どちらの言語でも中心にある発想は明快だ。モグラを掘削工具に変えたポケモンである。
イッシュから後の世代へ
モグリューは第五世代でドリュウズとともに初登場した。ドリュウズははがねタイプが加わり、ドリルというイメージをさらに押し広げた進化形だ。第六世代と第七世代では野生での登場機会が同じようには用意されず、タマゴや転送で入手する必要があった。『ポケットモンスター ソード・シールド』では野生で出会えるようになり、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』では追加コンテンツに関連するポケモンとなった。
覚える技も時代とともに変化している。昔の世代ではこうそくスピンの威力が低かったが、後の世代ではより強く攻撃できるようになった。場の危険を解除できる点は変わらず有用だが、この変更によってモグリューを物理アタッカーとして使う価値も高まっている。技や教え技の dostęp状況もゲームごとに同じではないため、転送したモグリューが現在の世代で覚えられる技構成をそのまま再現できるとは限らない。
場に出すタイミング
通常の対戦では、中盤に地面が弱点の相手、でんき技、または味方が相手の交代を誘ったあとに繰り出すと機能しやすい。主力技はじしんで、いわなだれはひこうタイプに対応し、つるぎのまいは消極的なターンを許さない。相手がみず、くさ、こおりの対策を残しているなら、無理に場に居座らせないほうがいい。防御40と特防45では殴り合いに強くないからだ。
リトルカップでは、かたやぶりによって、特定の対策を無効化したり軽減したりする特性を貫通できる点が他の地面タイプの使い手との差になる。すなあらしを軸にした構築が必要なすなかきは、天候が続くあいだモグリューの素早さを大きな脅威へ変える。ステルスロックとこうそくスピンによって、攻撃だけに専念できない場面でもサポート役を担える。ただし、そのぶん慎重な繰り出しが必要で、相手にさらに速いアタッカーや地面に耐性を持つポケモンを残されると価値が下がる。
他のモグラとの違い
ディグダと比べると、モグリューは体格がよく、地中で相手を捕らえることではなく、回転するツメに個性がある。また、掘り進む姿をした別の物理型地面タイプ、ドロバンコとも異なる。モグリューは素早さが高く、かたやぶりも使えるが、防御面は乏しく、適切な技を当てることに強く依存する。その進化は、この種族の歩みをそのまま要約している。作物を掘り返す小さなモグラから始まり、腕をドリルに変えた戦闘マシンへと行き着くのだ。