ミミロル徹底解説
巻いた耳、そのままの名前
ミミロルのコンセプトはウサギをもとにしているが、シルエットでは2つの要素を強調している。体の下半分を覆う明るい色の体毛と、らせん状に折りたためる耳だ。英語名は「子ウサギ」を意味する bunny と「耳」を意味する ear を組み合わせたもの。日本語名のミミロルも同じような発想で、耳を意味する「耳」mimi に、巻いた形を表す roll を組み合わせている。語源に複雑な仕掛けはなく、聴覚と耳をほどく動きが行動の中心にある種族によく合っている。
神経質な生き物からバネ仕掛けのアタッカーへ
第4世代のゲームで、ミミロルはすでに防御的な行動がかなり目立つ種族として登場していた。その後のポケモン図鑑でも同じ方向性が繰り返し描かれたが、寒さから身を守ること、耳を使って攻撃すること、両耳を巻いているのが不調のサインであることなどの要素が加わった。『Pokémon LEGENDS アルセウス』では、技の覚え方も変わっている。そこではでんこうせっか、つぶらなひとみ、スピードスター、ドレインパンチ、ダブルアタック、じゃれつく、すてみタックルを覚えるが、これはヒスイ独自のシステムに沿ったもので、従来作のレベルアップ技とは異なる。
速い幼体だが、耐えるのは苦手
比較対象として自然なのはミミロップだ。ミミロルは進化するまでの間、もろさを克服しなければならないため、冒険中に進化系列を最後まで使いたいなら、なつき度を上げるのを後回しにしないほうがいい。ホルビーと比べると、すばやさの種族値は高いが、こうげきは低く、サブタイプによる利点もない。マッスグマとは、小型のノーマルタイプとして、先に動いてとどめを刺すことに大きく依存する点が共通している。
HP55、こうげき66、ぼうぎょ44、とくこう44、とくぼう56、すばやさ85という配分から、動かし方ははっきりしている。先に攻撃するが、攻撃を受けるのは苦手で、とくしゅ技に振る理由もない。レベルアップで覚える技の中ではじゃれつくが最も使いやすい技範囲を持ち、でんこうせっかはとどめのターンを処理できる。すてみタックルは強力だが、反動でただでさえ低い耐久をさらに削ってしまう。
ぶきようの実用価値
ぶきようは、ミミロルに独自の個性を与える特性だ。持ち物を無効化することで、持ち物に頼らず戦うことを強制し、構築の選択肢を狭める。通常プレイでは、にげあしのほうが野生ポケモンとの戦闘から逃げやすく便利で、まひを使う相手が多いならじゅうなんにも意味がある。対戦では、3つの特性のどれも、種族値の低さを別物に変えてくれるわけではない。
活躍しやすいのは、冒険の序盤から中盤にかけてだ。すばやさ85で多くの相手に先手を取れ、でんこうせっかで撃破を確定させられる。一方、長期戦ではぼうぎょ44ととくぼう56が重くのしかかる。耳から爆発的な一撃を繰り出すデザインだが、その数値は、仕掛けるタイミングを慎重に選ぶよう求めている。