テッカグヤ徹底解説
竹、ロケット、月の姫
テッカグヤのデザインには、いくつもの要素が組み込まれている。体は竹の若芽や茎を思わせる一方、四肢や姿勢は打ち上げを待つスペースシャトルを連想させる。主なモチーフは、竹の中から見つかり、月の住人だった『竹取物語』のかぐや姫だ。また、その姿は、日本の月探査機SELENE、愛称「かぐや」とも関連づけられている。
英語名は、天空、鋼、星といったイメージを組み合わせたものだ。日本語名のテッカグヤは、鉄や武器の火を思わせる語感と、かぐや姫を組み合わせている。この混ざり合いによって、植物のような生物でありながら、同時に打ち上げ機械のようにも見える種族になっている。
カミツルギとの対比
テッカグヤは、ほかのウルトラビーストとともに第7世代で初登場した。最も直接的な対照となるのが、カミツルギだ。どちらも同じグループの中で正反対の身体的特徴を表しており、植物由来の素材と、人工物を思わせるシルエットをデザインの基盤としている。テッカグヤは大きさと耐久力を、カミツルギは攻撃性能と素早さを重視している。
『ポケットモンスター サン・ムーン』でメタゲームに登場した当初、テッカグヤは、はがね/ひこう、やどりぎのタネ、そして豊富な技構成によってOUに定着した。『ポケットモンスター ソード・シールド』ではUUに登場し、壁役、重量アタッカー、ボディパージの使い手として機能し続けた。ダブルバトルでは、ワイドガードによって複数の対象に当たる攻撃から味方を守れる。これはシングルバトルとは異なる役割だ。
遅さを活かす方法
素早さ61では、高速アタッカーとして運用する気にはなりにくい。耐える攻撃に合わせて場に出し、やどりぎのタネを使い、ヘビーボンバー、ラスターカノン、かえんほうしゃの圧力で交代を誘う動きが向いている。まもるなら相手の技を見極めつつ、やどりぎのタネの回復も重ねられる。ただし、同じ流れを毎回繰り返すと、相手にくさタイプのポケモンへ交代されたり、みがわりを準備されたりしやすい。
ボディパージを使うと、立ち回りは変わる。普段なら先手を取られる相手より先に攻撃し、KOを狙ってビーストブーストを発動させられるようになる。それでも、ほのおとでんきは直接的な対策として残る。こうした脅威を受け止め、テッカグヤの受け身なターンを利用できるポケモンに圧力をかけられる味方が必要だ。
役割の異なるはがね
エアームドもはがね/ひこうタイプで、じめん無効を持つが、こちらは物理耐久とフィールドのコントロールにより重点を置いている。テッカグヤは特攻が高く、ギガドレインも使え、能力の配分もより均等だ。ナットレイもはがねタイプの壁役の座を争うが、じめん無効を失っており、じめんタイプの攻撃を受ける際にテッカグヤほど簡単には後出しできない。
高さ9.2m、重さ999.9kgという組み合わせによって、物理的な存在感そのものがデザインとヘビーボンバーの実用性の一部になっている。さらに図鑑の説明では、故郷の世界で特別な存在だとは扱われていない。そこでは普通の種族だが、この世界の住人にとっては、今なお危険なウルトラビーストである。