ヒトカゲ徹底解説
サラマンダーなのにサラマンダーではない
ヒトカゲは「hitokage」と読み、火(hi)とトカゲ(tokage)を組み合わせた名前だ。漢字で書けば、火蜥蜴はそのまま日本語でサラマンダーを意味する。英語も別の部品で同じことをしている。char(焦がす)にsalamanderを足した名前だ。2つの言語で、同じ駄洒落になっている。
この動物の選択には長い由来がある。サラマンダーはヨーロッパの民間伝承で火の精として登場し、炎の中でも焼けずに生きられる存在とされてきた。その伝承が、両生類をほのおタイプにする理由になっている。見た目については、日本のオオサンショウウオや中国大山椒魚に似ていると指摘される一方、頭が大きく太いしっぽを持つ二足歩行の輪郭は、獣脚類の幼体を思わせる。名前は両生類、姿勢は恐竜という二重の血筋は、進化後のライン全体にも残っている。
しっぽが状態を語る
外見に健康状態が描かれている種はほとんどいない。炎は常に変化するインジケーターとして機能し、確認できる6つのポケモン図鑑の説明は、角度を変えながら同じ点を繰り返している。生命力、感情、音、雨の日の蒸気、消えたときの死。見た目の特徴を常に存在する脅威へ変える、効果的な物語上の仕掛けだ。ステータスを見たことがない人にも、この種がもろいと思われている理由がわかる。ゲーム上でもそのもろさは本物で、39HPと43の防御は御三家の中でもかなり低い数字だ。
カントーで最も気まずい序盤
マサラタウンでこのポケモンを選ぶということは、見返りを得る前に2つのジムで苦戦することを受け入れるということだ。最初の進行ルートには、3つある弱点のうちいわとみずがすぐに待ち構えている。その一方で、最初のほのお技であるひのこはレベル4で覚えるが、威力は40しかない。巻き返しには時間がかかる。きりさくは20、かえんほうしゃは24、れんごくは36、フレアドライブはリザードンになってからの40だ。フシギダネなら最初の2つのジムをほぼ一匹で片づけられるのに対し、こちらは苦しい序盤と強い終盤という逆の配分になる。
再登場と贈り物
オーキド博士の研究所だけに留まっていたわけではない。ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバーでは、シロガネやまでレッドを倒した報酬としてもらえる。最初のゲームを開いたポケモンが、2作目の最後の区間を終えたところで登場するという、順番を逆にした小ネタだ。ソード・シールドでは、プレイヤーがチャンピオンになったあと、ダンデからキョダイマックスの因子を持つ個体をもらえる。どちらも始まりではなく締めくくりとして渡される点は共通していて、図鑑番号004がどれほど象徴的な重みを持っているかをよく示している。
基礎経験値は62、初期なつき度は70で、どちらも標準的だ。データ上、あの炎を除けば、特別変わったところはない。