ハリマロン徹底解説
栗の殻をかぶったハリネズミ
ハリマロンの見た目の土台はハリネズミだが、頭と背中は栗の殻や、トゲのある包みに守られた芽も思わせる。英語名は「chestnut」に、トゲやハリネズミに結びつく要素を組み合わせたものだ。日本語のハリマロンは、「針」を意味するhariと「栗」を意味するmarronをつなげ、さらに「ハリネズミ」を意味するharinezumiも意識した名前になっている。頭の茶色い模様が、哺乳類の姿をした植物にすることなく、植物と動物の両方の解釈を補強している。
カロスの御三家から再登場した種族へ
ハリマロンは、フォッコ、ケロマツとともに『ポケットモンスター X・Y』の御三家の1匹として登場した。進化系列は、最初から防具が強化されていく流れと結びついている。小さく丸い体はハリボーグでより重厚な姿になり、最後はブリガロンの甲冑へと行き着く。コンセプトは一貫しているが、トゲの見た目の役割は変化する。最初の段階では柔軟な防護に見えるのに対し、その後は正面からの防御と耐久力を示すようになる。
後の世代では、この系列の入手性や覚える技に調整が入った。ほかの種族もこの特性を得たことで、ぼうだんは系列限定の珍しい要素ではなくなったが、しんりょくと比べたときにハリマロンを特徴づける性質であることに変わりはない。『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』では、まきびし、ドレインパンチ、グラスフィールド、じならしのように、初登場時ほど幅広くはなかったサポート技や補完技を使える。
38のすばやさが抱える問題
種族値の配分は、先手を取ることよりも物理耐久を重視している。もっとも高い数値はぼうぎょの65で、こうげきが61、HPが56と続く。とくこう48、とくぼう45、すばやさ38が選択肢を大きく狭めている。すばやいアタッカーとして運用するのは難しく、とくしゅ方面の撃ち合いで勝てるとも考えないほうがいい。みず・じめん・いわを受けに出し、耐性を活かしてまきびしを撒くか、タネばくだんで攻撃するのが無難だ。
ぼうだんによって一部の繰り出しは安定するが、ほのお・こおり・どく・むし・ひこうの攻撃には対応できない。物理火力の高い相手に交代を強いられることもある。ドレインパンチははがね・こおり・いわへの打点になり、与えたダメージの一部をHPに変えられる。まもるは相手の技を見極めたり、味方やフィールドの効果による回復の1ターンを稼いだりするのに使える。チームにすでに、よりすばやく仕掛けられるステルスロック役や撒き技役がいるなら、ハリマロンの居場所は簡単になくなる。
進化系列を活かす方法
ストーリー中は、くさ技でみず・じめん・いわを相手に楽に進められる。レベル15で覚えるやどりぎのタネは、物理耐久と相性のいい消耗手段になる。とっしんやのしかかりも、冒険のかなりの範囲で不足しがちな物理の等倍技を補ってくれる。レベル48で覚えるウッドハンマーは大きなダメージを与えられるが、反動ダメージを受けるため、行動の余裕は狭くなる。
低レベルの対戦では、ぼうだんとまきびしが有用性の中心になる。特定の相手の前に出て危険を設置し、相手に、特性で無効化される技で攻めるか交代するかを迫る。接触技やとくしゅ技、くさに効果抜群のタイプの技を使われると、この戦術は崩れやすい。レベル16でハリボーグに進化すると物理耐久が早い段階で増し、レベル36でブリガロンになると、系列全体がくさ・かくとうタイプのポケモンへと変わる。