フリージオ徹底解説
独自の幾何学を持つ雪の結晶
シルエットの出発点は、見覚えのある動物ではなく、雪の結晶と氷の結晶だ。六角形の対称性が見た目の大部分を説明している。体は拡大された結晶のパーツのようで、表面に顔が埋め込まれ、中央の開口部から鎖が垂れ下がっている。背面の形や光に関係するいくつかの技から鏡にたとえられることもあるが、ポケモンずかんでの行動は氷を使った狩りを強調している。
英語名は、極端な寒さに関係する「cryo-」と、角度の幾何学に結びつく「-gonal」を組み合わせたものだ。日本語名のフリージオは、凍結と幾何学のイメージを組み合わせている。Cryogonalの直訳ではないが、氷と幾何学的な形の結びつきは保っている。
イッシュ地方だけで独立している種
フリージオは第五世代で、進化前もその後の進化もないポケモンとして登場した。この判断によって、複数の段階を持つバイバニラのような進化系統とは区別され、雪雲の中で生まれた時点ですでに完成した存在だという印象が強まっている。そのコンセプトは一つの進化系統には発展せず、それぞれの個体が動く氷の結晶として独立している。
世代をまたいだ変化で目立つのは、技のレパートリーだ。過去のゲームではきりばらいやはたきおとすのような技を使えたが、スカーレット・バイオレットではそれらを維持していない。その代わりにひやみずを使え、こうそくスピン、じこさいせい、れいとうビーム、フリーズドライ、壁技を組み合わせたサポート役としての形は残っている。レベルアップでソーラービームも覚えるが、くさタイプを軸にした種ではないことを考えると、奇妙な選択ではある。
チームでの役割
実戦での使い方は、耐えられる特殊技に合わせて場に出て、こうそくスピンで場のまきびしなどを取り除き、無防備になる前に交代することだ。105の素早さがあるため、毎回攻撃を受けることを前提にしなくても、この流れを作りやすい。じこさいせいで繰り返せるが、いわ技のダメージと防御50の低さがあるので、場に出すタイミングは慎重に選びたい。
ふゆうでじめんタイプの技を受けず、それらに頼る相手に対して交代の機会を作れる。ただし、その無効だけで完全に安全だと考えてはいけない。等倍の物理技でも大きなダメージを受け、ほのお・かくとう・いわ・はがねには簡単に押されてしまう。135の特防は特殊技を狙う理由にはなるが、どんな相手の前にも出していい理由にはならない。
ほかの氷の結晶との違い
ユキメノコと比べると、フリージオは特殊耐久とじこさいせいに優れる一方、ゴーストとこおりの複合タイプを持たない。フリーザーと比べると、ひこうタイプによる追加の耐性を失っており、いわのまきびしにも弱くなっているが、高い素早さとこうそくスピンへの直接的なアクセスは維持している。バイバニラはこおりタイプの攻撃性能でより強く圧力をかけられるのに対し、フリージオは場を整える役割がより明確だ。
通常の対戦では、相手が物理アタッカーを見せたあとが最も動かしやすい。そこまでは特防を活かし、れいとうビームやフリーズドライで圧力をかけ、じこさいせいを残して再び場に出られる。体温が上がると種そのものが氷を捨てて蒸気になるが、対戦でいえば、相手が有効な一撃を見つける前に交換して勝負から離れることに近い。