ドリュウズ徹底解説
モグラから掘削工具へ
デザインの出発点は、直立した体つきのモグラだ。ただし、腕の先は刃になっており、頭には中央のドリルが備わっている。折りたたむと、全体が地下掘削機械を思わせる形になる。体の赤い模様と細い口先が実際の工具とは異なる印象を作り、動物らしいシルエットも残している。
英語名は、掘ることや穴を開けることに関係する2つの単語、「excavate」と「drill」を組み合わせたものだ。日本語名のドリュウズは「Doryuzu」と読み、ドリル、モグラ、らせん状の形を連想させる要素を含んでいる。この発想は分類名や図鑑の説明にも繰り返し登場する。たまに掘る格闘家ではなく、トンネルを開くことに特化した種族なのだ。
モグリューからトンネルマシンへ
モグリューからの進化では、モグラを基礎にしながら、爪とドリルがより大きな金属部品へと変化する。この変化が、じめんタイプからじめん・はがねタイプになることを説明している。また、メタルクロー、アイアンヘッド、メタルバーストといった技に加え、あなをほるやドリルライナーのような掘削技を覚えることにもつながっている。
第5世代で初登場して以来、こうげき135、でんき無効、補助技へのアクセスという組み合わせによって、対戦での存在感を保ってきた。技のレパートリーにはメガシンカも含まれており、ドリルというモチーフが大きくなった刃と、さらに掘削に特化したシルエットによって強調される。
砂、圧力、そして場のコントロール
最も直接的な運用は、すなあらしを発生させ、すなかきで多くの相手より先に攻撃することだ。主力技はじしんで、じめん技に強い相手にはアイアンヘッドが刺さり、いわなだれによって一部のひこうポケモンにもただ乗りでの後出しを許さない。つるぎのまいを使えば、安全に積めるターンを見つけたときに、強力なアタッカーから全抜きを狙う壁役破壊要員へと役割を変えられる。
かたやぶりなら、天候にそれほど依存しない運用もできる。相手の特性を無視して技を使えるため、通常なら特性によってダメージを避ける相手にも、じしんが有効になる。チームに場への対応力が必要なら、こうそくスピンで場のわざの効果を解除し、ステルスロックでそれらを設置できる。ただし、両方を採用すると、攻撃範囲や火力強化に使える枠は少なくなる。
交代を強いられる相手
耐久面の数値が、このデザインの限界になる。ぼうぎょ60、とくぼう65では、強力な攻撃を何度も受けるのは難しい。みず、ほのお、じめん、かくとうは2つのタイプを攻め、すなあらしが発生していないときは、より速いアタッカーにも脅かされる。また、じしんを受けにくく、アイアンヘッドでも十分なダメージを受けないポケモンには注意が必要だ。
通常の対戦では、チームがこうした対策ポケモンを弱らせたあとに動かすのが最も効果的だ。でんきやどくの攻撃を受けて場に出し、ステルスロックを設置したり、こうそくスピンで場のわざの効果を解除したり、終盤まで温存したりできる。ロトムは、かたやぶりによって対面の展開が変わる相手の例であり、ガブリアスは、力と素早さで場を争えるじめんタイプのアタッカーを代表する。ドリルが最高の性能を発揮するのは、相手が主力技2つへの健全な受け先をまだ残していないときだ。