ドロバンコ徹底解説
泥のためのロバ
デザインのベースはロバで、耳、コンパクトな体つき、荷物との関わりがそのまま読み取れる。見た目だけの要素ではない。図鑑の説明では、泥が実用的な道具として扱われている。土を食べるときに泥をかみ、脚に泥をため、荒れた地面でグリップを失わないように使う。この組み合わせが、体長1メートルの生き物が自分の体重の50倍の重さの荷物を運べる理由になっている。
英語名は泥を意味する「mud」と、ロバの鳴き声を意味する「bray」を組み合わせたもの。日本語名のドロバンコは「ドロ」を起点に、ロバ、荷役動物、幼い生き物へのイメージを加えている。進化後のバンバドロもこの意味のまとまりを引き継ぎ、同じコンセプトを成長した重い姿で表している。
シンプルで区切りのはっきりした系列
ドロバンコは第7世代に登場し、進化系列は2種類だけで構成されている。別のすがたもないため、対戦や地域によって個性が変わることはない。アローラ、ガラル、パルデアで見られ、どの場合も、ひづめの泥のおかげで険しい道を進む荷役動物というイメージに結びついている。
この系列が登場した初期の世代では、じきゅうりょくはドロバンコとバンバドロに特に強く結びついた特性だった。第9世代では、この2種類だけの珍しい特性ではなくなったが、種族値の配分には今でも最もよく合っている。高い攻撃、物理耐久、そしてほとんどの場合に後から攻撃することになる素早さの低さという核は変わらない。
ターンをどう使うか
リトルカップでは、じきゅうりょくによって弱い物理技を防御を積む機会に変えられる。みず、くさ、こおり技でない攻撃を受けて出し、相手の交代が読みやすいならステルスロックをまき、じしんで圧力をかけ始めるといい。攻撃範囲は相手の構築に合わせて選ぶ。ストーンエッジやいわなだれなら、じめん技を無効にするひこうタイプを攻められ、インファイトならSTABを半減する一部の相手にも圧力をかけられる。
遅さは軽視できない。サポートなしでは、多くの攻撃的なポケモンに先手を取られて交代を強いられる。そのため、みずやくさ技を受けられる仲間や、ひこうタイプに圧力をかけられる仲間と組ませると動かしやすい。ねむるは回復手段になるが、2ターンを渡すことで相手に主導権を与えすぎることがある。相手にじめんタイプ無効のポケモンが残っているときは、じしんにこだわらせるのも避けたい。
重さも重要
ドロバンコの重い体は、物理的な力を説明するだけのものではない。ヘビーボンバーは体重を活かして軽い相手に大きなダメージを与えられるが、威力は相手の重さに左右される。じめん技の主力としては10まんばりきのほうが安定しており、ヘビーボンバーは相手を選ぶ。
野生で持っていることがあるひかりのねんどは、活かせる壁技を覚えないため少し変わった持ち物だ。タマゴ技にも、じわれやがむしゃらのような珍しい技があり、力任せに殴る以外の選択肢を広げられる。ポニータと比べると、はるかに重くて頑丈だが、そのぶんかなり遅い。ゴマゾウとは、頑丈なじめんタイプのアタッカーとしての方向性や、より大きな種類への進化を共有している。どちらの場合も、ドロバンコは泥を移動手段の一部として積極的に使う点で区別される。