ヨマワル徹底解説
闇から現れた姿
ヨマワルの体は空っぽのチュニックのように見え、正面にはドクロの仮面、中央にはひとつの目が浮かんでいる。背中の骨のような印は、骸骨や現代的な死神のイメージとのつながりを強めている。また、ひとつ目の日本の妖怪や、夜に結びついた霊とも共通する特徴を持つ。壁を通り抜け、近づくために姿を消し、夜明けまで獲物を追うという行動も、そのテーマをさらに深めている。
英語名は、dusk「夕暮れ」とskull「ドクロ」を組み合わせたもの。日本語名のヨマワルは、夜回りを意味する「よまわり」と音が重なり、悪霊との結びつきもはっきり残している。「おむかえポケモン」という分類も、死と夜、そして嘆きが混ざったイメージに合っている。
最後の段階を得た進化系列
ヨマワルは、進化前のいない種として第3世代で初登場した。最初の進化形であるサマヨールは同じ世代から存在していたが、ヨノワールは第4世代で加わり、れいかいのぬのを持たせた交換に結びつく最終段階が追加された。この変更によって、系列は中間段階で終わらなくなり、葬送を思わせるゴーストのテーマも強まった。
サマヨールの進化条件は、すべてのゲームで同じというわけではない。多くの作品では、れいかいのぬのを持たせて交換する必要があるが、『Pokémon LEGENDS アルセウス』では道具を直接使う形に置き換えられた。一方、ヨマワルの進化条件はレベルのままである。
失敗の許されない防御
数値は、ヨマワルの魅力と問題点の両方を説明している。防御90と特防90によって、あまり強力でない攻撃なら受け出せるが、HP20なので、受ける一発一発の重みが大きい。素早さ25のため、ほとんどの場合は相手の後に動く。攻撃40と特攻30では、直接的なダメージによる圧力もかけにくい。
ふゆうによってじめんへの有効な無効耐性を得られ、ゴーストタイプによってノーマルとかくとうも防げる。一方、ゴーストとあくへの弱点があるため、相手が補完用の技を持っていると交代先が限られる。冒険では、おにびが物理主体の敵に有効で、あやしいひかりで1ターン稼げることがあり、いたみわけはもともとのHPが低いことを活かせる。対人戦では安定した回復手段がなく、相手が目の前で強化するのを許してしまうため、この作戦だけでは足りない。
おみとおしの使い道は、より具体的だ。場に出たとき、相手の持ち物を確認できる。攻撃用、防御用、回復用のどの道具を持っているかが分かれば、攻撃するか、やけどにするか、引くかを選びやすくなる。遅さを解決することはできないが、手探りの判断をいくつか減らせる。
限界を浮き彫りにする似た立ち位置
第3世代で最も近い立ち位置にいるのは*カゲボウズ*である。どちらもゴーストタイプで、種族値の合計は295、レベル37で進化するが、ヨマワルは耐久寄り、カゲボウズはより攻撃的な方向に振られている。ヨノワールや新たなゴーストタイプの選択肢が登場してからは、この類似性は以前ほど直接的ではなくなった。
実戦面で最も厳しい比較対象はサマヨールだ。進化すると耐久寄りの性質を保ったまま、ヨマワルには使えない道具も活用できるため、中間進化のほうが採用する理由を作りやすい。ヨマワルを使う意味があるのは、未進化の種として残したい場合か、ルールでその制限が課されている場合に限られる。
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』では、シャドーボール、みらいよち、ポルターガイスト、おにびに加え、ちょうはつ、まもる、トリックルームといったサポート技も使える。役割は相手を妨害し、消耗させ、情報を引き出すことに変わりない。相手が安心して回復や強化を行える状況では、浮かぶ目だけでは足りなくなる。