カリキリ徹底解説
カマキリに見せかけた花
デザインの出発点は、ランの花とハナカマキリの組み合わせだ。ハナカマキリは花に擬態して身を隠すが、カリキリは関係を逆転させ、虫の特徴を持つ植物のように見える。頭の開いた葉は花を思わせる一方で、刃物のようにも機能する。この発想は、分類がかまくさポケモンであることにもつながっている。
ポケモン図鑑では、穏やかさと攻撃性の対比が強調されている。昼間は太陽の下で眠り、光を取り込むために葉を広げるが、昼寝を邪魔されると激しく攻撃する。日が暮れると一転して動き出し、安全な場所を探しに行く。甘い香りでアブリーを引き寄せるという設定は、植物らしいデザインと、虫を呼び寄せる植物の性質を結びつけている。
切り分けて作られた名前
英語名は、偽物や模倣に関係する faux と mantis を組み合わせたものだ。花のふりをする生き物という発想に合っている。日本語名のカリキリは、仮のものや人工的なものを連想させる音と、カマキリの「カマキリ」を組み合わせている。Fomantisをそのまま訳した名前ではないが、植物のような見た目と虫の特徴を結びつける構造は保たれている。
ピンク色の体と緑色の葉によって、シルエットは普通のカマキリより花に近く見える。この選択は進化の前振りにもなっている。ラランテスはくさタイプを保ったまま、隠れて暮らす小さなカリキリの姿を、より背が高く、さらに花らしい姿へ変える。
アローラから後発作品へ
カリキリは第7世代のアローラ地方の作品で初登場した。進化ラインは最初から、早めの進化としては少し珍しい条件で定義されていた。レベル34に到達するだけでは足りず、昼間でなければならない。この条件は、太陽の光と結びついた種族の性質を反映し、時間を問わず進化する多くの進化ラインとの差別化にもなっている。
ポケットモンスター スカーレット・バイオレットでは登場するポケモンの一種で、基本コンセプトも変わっていない。レベル技の流れもわかりやすく、最初はれんぞくぎりとはっぱカッターを覚え、せいちょうとねをはるで準備を整え、後半にはシザークロス、こうごうせい、リーフブレード、にほんばれ、ソーラービームを習得する。技の構成にも、葉、成長、太陽から蓄えたエネルギーというデザインの流れが表れている。
無理をさせずに活かす方法
通常のプレイでは、相手の火力がまだ高くない間に、サポート寄りのアタッカーとして使うのが向いている。せいちょうで2つの攻撃能力を上げ、こちらに大きなダメージを与えられない相手にはねをはるで場に居座れる。みず、じめん、いわタイプのポケモンにはくさタイプの技が有効だが、ほのお、ひこう、こおり、むし、どくタイプの攻撃を受ける前には交代したい。
リーフガードなら、にほんばれで状態異常を防ぎつつ、こうごうせいを使いやすくできる。あまのじゃくの場合は方向性が変わり、リーフストームで自分のとくこうダウンをアップに変えられる。ただし、とくこう50とぼうぎょ35、とくぼう35では効果も限られる。つるぎのまいならこうげき55を活かして物理型を狙えるが、すばやさ35が依然として最大の壁になる。
*ツタージャ*と比べると、立ち位置ははっきりする。どちらもあまのじゃくとくさタイプの技を活かせるが、耐えて攻める余裕はカリキリのほうが少ない。そのため、安全に場へ出せる状況を作り、動きの少ない相手を利用するか、日差しによって防御面の手段を整えたときに力を発揮しやすい。