ルチャブル徹底解説
翼を持つレスラー
ルチャブルのコンセプトは、メキシコのプロレスと猛禽類を出発点にしている。マスクや色、決め技の前に取るポーズによって、正体を隠すこと、アクロバット、誇張された演出といったショーの要素をデザインに取り入れている。英語名は「hawk」と「lucha」を組み合わせ、日本語名の ルチャブル は猛禽類の代わりに雄牛を組み込んでいる。見た目にはアステカの伝統に登場する鷲の戦士や、アメリカ大陸の鳥を思わせる要素もあるが、最も明確な土台は鳥とレスラーの組み合わせだ。
初登場時のポケモン図鑑の説明から、すでにその行動は定まっていた。飛んで位置取りを変え、相手の死角を狙い、相手が疲れ切るのを待つ。別の説明でも、最後の一撃の前に自慢しすぎることが問題として強調されている。静かで計算高い生き物ではなく、どの対戦にも観客がいるかのように戦うポケモンだ。
ひとつの名前だけで構成された進化系列
第六世代で、進化前も進化後も存在しない独立した種族として登場した。その後の世代でもこの立ち位置は変わらないが、覚える技の構成は見直されている。『スカーレット・バイオレット』では、レベルアップでたいあたり、つめとぎ、つばさでうつ、みきり、つばめがえし、アンコール、はねのまい、かわらわり、とびはねる、ちょうはつ、はねやすめ、つるぎのまい、フライングプレス、とびひざげり、がむしゃら、ゴッドバードを覚える。この進行はゲーム上でもかなりわかりやすい物語になっている。最初は単純な攻撃から始まり、妨害と消耗戦を取り入れ、最後には強力な技へたどり着く。
メガシンカ形態も存在する。この形態はマスクやショーとの視覚的な結びつきを強めるが、種族の基本的な事実は変わらない。通常の冒険中、ルチャブルが進化することはない。
跳躍を準備する方法
最もわかりやすい使い方は、かるわざを発動させ、素早さが2倍になった状態で、先制技や特別な対策を持たないほとんどの相手より先に動くことだ。つるぎのまいで攻撃を上げれば、フライングプレスやインファイトが現実的な脅威になる。アクロバットは『スカーレット・バイオレット』の技一覧には載っていないため、ここでは使える選択肢を考えるのがよい。ブレイブバードは即効性のある火力を出し、はねやすめは場に居座れる時間を延ばし、ちょうはつは一部の相手の回復や強化を防ぐ。
特殊アタッカーに正面から繰り出すのは避けたい。特防の種族値は63で最も低く、効果抜群の攻撃に対して余裕がほとんどない。相手に物理受けや強力な先制技、でんき、フェアリー、ひこう、こおり、エスパータイプへの対策が残っているなら、かるわざを早く発動させすぎるのもよくない。交代すると素早さ上昇は消えるため、ほえるやふきとばしをうまく使われると、準備のターンを無駄にされてしまう。
相性のよい相棒の価値
ルチャブルは、別のメンバーが必要な状況を作ってくれると強くなる。ゴリランダーはグラスフィールドを使うパーティーで自然な相棒になり、フィールドを展開して消費アイテムのグラスシードを使いやすくしてくれる。後攻からの交代技や、物理受けを削る罠と攻撃も道を開く。とんぼがえりがあれば、撤退を強いられる相手が出てきても主導権を維持できる。
タイプの組み合わせは攻撃面では優秀だが、弱点が5つあり、耐久面の耐性も控えめだ。そのため、先発の攻撃役よりもフィニッシャーとして機能しやすい。相手が削れた状態で場に出て、かるわざを発動し、つるぎのまいを使うターンを作れれば、かくとう技とひこう技でフィールドの広い範囲をカバーできる。何度も場に出たり、無傷の壁を破ったりする必要がある場合は、火力不足と耐久の低さによって、より頑丈なかくとうタイプのポケモンにはっきり後れを取る。