ランターン徹底解説
ランタンとチョウチンアンコウ
モデルは、獲物を追いかけるのではなく、光る疑似餌で口元までおびき寄せる深海魚だ。先端に2つの電球が付いたY字型の触角は、チョウチンアンコウの誘引突起を図案化したもの。深海性のチョウチンアンコウでは、顔の前に垂れ下がっている背びれの棘が変化した器官だ。面白いのは、図鑑がその仕組みまで説明していること。それもかなり正確で、触角に住む細菌が体液と反応して光を生み出すという。実在の魚でも、共生する細菌の集団が疑似餌の中に暮らしていて、仕組みは同じだ。
名前のほうは、そこまで凝っていない。ランターンは英語の「lantern」をそのまま日本語にした名前で、英語名のLanturnも、魚らしく見えるように1文字変えただけだ。スペイン語では英語名をそのまま受け継いでいる。分類のライトポケモンも、同じく直球だ。
460の合計値と、その配分
配分は詳しく見ると変わっている。HP125は高い。特攻と特防の76、76は普通の数値だ。攻撃と防御の58、58は、まだ進化していないポケモンのような数値である。実際の耐久はほぼ1つの能力値に頼っていて、強い物理攻撃を受けると、HP125から想像する以上の勢いで削られる。
全体を救っているのがちくでんだ。電気技を受けるとHPを回復するため、本来なら2つ目のタイプによって生じるはずの弱点を消し、かみなりや10まんボルトへの自然な受け先になる。隠れ特性のちょすいは水に対して同じことをするが、水にはもともと耐性がある。3つ目の選択肢であるはっこうは、戦闘外で野生ポケモンと出会う頻度にしか影響せず、バトルでは何の役にも立たない。
同じ端子を持つ近縁の相手
水・電気の組み合わせを持つポケモンは少ない。よく知られているのはロトムのウォッシュロトムで、別の方法で同じタイプの組み合わせになり、ふゆうによって地面弱点まで消せるぶん、こちらよりうまく活用している。対してランターンの強みは、あのHPと、無効化するだけでなく回復できる特性にある。
反対に、ランターンへダメージを通しやすい相手もいる。ヌオーがわかりやすい例だ。水・地面タイプで、ランターンが放つ電気技をすべて無効にし、弱点を突く地面技まで持っている。このタイプの相手に対しては、れいとうビームが唯一の答えだが、特攻76では間に合わないこともある。
合計460という種族値は、この進化ラインが第二世代に登場してから変わっていない。後から加わったのは、デビューした世代より後の世代で隠れ特性として追加されたちょすいだ。