レパルダス徹底解説
奇襲のために生まれたネコ科ポケモン
レパルダスはイエネコとヒョウの特徴を組み合わせており、ベンガルヤマネコ、オセロット、サーバルのような斑点模様のネコ科動物にも似ている。シルエットは細身だが、ポケモン図鑑では、その美しさは発達した筋肉によるものだと説明されている。目の周りのマスク模様と鎌のような形のしっぽが、ネコの泥棒を思わせる印象を強める。音もなく近づき、機会を待ち、相手が対応できない角度から攻撃するポケモンだ。
英語名は「lie」と「leopard」を組み合わせたもので、だましとヒョウのような外見を示している。日本語のレパルダスも「leopard」を語源に持ち、古代ギリシャ語のleopardósやラテン語のleopardusのような古い形ともつながっている。直訳を探す必要はない。ネコ科動物の要素を残しながら、ずる賢さのイメージを加えた名前だ。
イッシュからガラルへ
レパルダスはチョロネコとともに第五世代で初登場した。最初の図鑑説明から、気をそらす美しさと不意打ちという、現在まで残る2つの特徴が示されていた。後の世代でも小さな変化を加えながら同じ説明が繰り返され、ガラルのポケモン図鑑ではフォクスライとの縄張り争いが追加された。この対立によって種族そのものが変わるわけではないが、泥棒や夜行性の狩人が暮らす生態系の中に位置づけられている。
大きな変更があったのは第六世代で、フェアリータイプから弱点を突かれるようになったことだ。それ以前は主にかくとうとむしを警戒すればよかったが、それ以降はフェアリータイプの相手にも繰り出しをとがめられる。第八世代では『ポケットモンスター ソード・シールド』に登場し、種族値の配分は変わらず、隠れ特性のいたずらごころによって素早いサポート役としての個性を保った。
対戦で機能する部分
base すばやさ106によって、能力を上げていない多くの相手より先に動ける。ただし、受けた攻撃で倒されるなら、その速さも意味を持たない。そのため、安全な交代から場に出す、味方が倒れた直後に繰り出す、予想されるエスパー技に合わせるといった運用が重要になる。いたずらごころがあれば、その登場を、相手が動く前にちょうはつ、アンコール、でんじは、天候技を使う機会に変えられる。
アンコールは、相手が積み技やまもる、変化技を使ったあとに特に有効だ。あまごいとにほんばれは、天候を軸に組んだチームで意味を持ち、わるだくみや、かるわざで得たすばやさ上昇のあとにバトンタッチを使えば、主導権を保ったまま味方につなげられる。攻撃役としては、しっぺがえしとあくのはどうであくタイプのSTABを確保でき、とんぼがえりなら完全にターンを無駄にせず場を離れられる。
最大の弱点は技の少なさではなく、耐久力のなさだ。ぼうぎょ50、とくぼう50のため、効果抜群でない攻撃を受ける場合でも繰り出しが危険になる。こうげき88、とくこう88も、耐久のある相手を安定して倒すには足りない。かくとうやフェアリータイプには交代を強いられやすく、十分な耐性を持つポケモンには攻撃を耐えられて簡単に反撃される。
ほかのあくタイプのネコ科ポケモンとの比較
マニューラと比べると、レパルダスは圧倒的な火力で相手を倒す力に欠ける一方、いたずらごころと、より厄介な変化技の選択肢を持っている。より耐久のあるネコ科ポケモンを相手にする場合も、強引に殴り合うのではなく、ちょうはつ、アンコール、とんぼがえりを意識させて相手の行動を縛ることが強みになる。
ストーリー攻略では、仲間にできる時期のあいだ、素早いアタッカーとして十分に働く。エスパー技を無効にできる点を活かし、強力な物理技の前に居座らせないようにするといい。どろぼうで道具を奪ったり、アンコールで積み技を止めたり、味方が安全に行動できる1ターンを作ったりする用途でも役立つ。ポケモン図鑑にある「前触れなく消える」という描写を、対戦で最も直接的に再現するのが、とんぼがえりによる撤退だ。