バンバドロ徹底解説
泥を身にまとった荷馬
デザインの出発点は荷馬で、特に大きな体格と脚の豊かな毛で知られるクライデスデールのような品種が参考になっている。この要素は「ばんばポケモン」という分類や、荷物を運ぶ動物としての役割にもつながっている。たてがみと尾にはドレッドヘアを思わせる房があり、赤と黒の泥は走ったり攻撃したりするときに大きく使う場所へ集まっている。
英語名は「mud(泥)」と「Clydesdale」を組み合わせたもの。日本語名のバンバドロは、輓馬と泥を組み合わせている。名前の由来は見た目だけにとどまらず、働く力と固められた素材の組み合わせという、この種族の特徴をまとめている。
攻撃を受けるための特性
じきゅうりょくによって、能力値の見方が変わる。ぼうぎょ 100の時点ですでに多くの物理攻撃を受けられ、最初の一撃を受けたあとにはぼうぎょが上がるため、続く攻撃の危険性が下がっていく。そのため、特殊アタッカーよりも物理技を繰り返してくる相手に対して強みを発揮する。こうげき 125のおかげで、ただの受け身な壁にもならない。じしんと10まんばりきで交代をとがめ、ヘビーボンバーは非常に重い体重を活かせる。
遅いため、行動する前にダメージを受けることは避けにくい。回復手段のねむるは頼りになるが、2ターン眠ることで、相手に交代や脅威の準備を許す隙が生まれる。ステルスロックがあれば、相手が場に出るたびに代償を負わせられる。適切な道具を持たせているなら、まもるで回復のターンを稼ぐこともできる。いわ・はがね・かくとうの技範囲があれば、いつも同じ技に頼らずに済むものの、使える技はかなり読まれやすい。
アローラからパルデアへ
バンバドロは第七世代で初登場し、その後『ソード・シールド』にも登場した。第八世代では、タマゴ技としてすてみタックル、じわれ、ほえる、うちおとすなどを覚えられ、さらに教え技でうっぷんばらしも習得できた。『スカーレット・バイオレット』では使える技の構成が変わり、レベルアップやわざマシンで覚える技が中心となっている。10まんばりきとじしんが、物理型のわかりやすい代表技だ。
ガラルの図鑑説明では、十トンを超える荷物を休まず運べる動物としての印象が強まり、アローラやほかの地方の説明では、脚の泥が持つ硬さが繰り返し取り上げられている。世代が変わっても核となるイメージは変わらない。速い馬ではなく、進み、運び、耐えるためにつくられた存在だ。
ドロバンコと大地の大型ポケモン
ドロバンコも同じテーマを持っているが、その概念がまだ小さく未発達な段階を表している。進化してもタイプは変わらないものの、耐久力と物理的な力が種族の中心へと変わっていく。
サイホーンとは、重い体つきと物理寄りの性質が共通しているが、バンバドロは単純に静的な防御力へ頼るのではなく、じきゅうりょくを軸にしている。ドンファンも、物理攻撃を受けて場に出し、じめんやいわの技を活かす点で思い出させるポケモンだ。実戦で価値を得る方法は異なる。ドンファンは道具や技によってすぐに仕事をしやすいのに対し、バンバドロは攻撃を受けて、じきゅうりょくで交換を少しずつ有利にしていく必要がある。
通常の対戦では、みず・くさ・こおりで弱点を突けない物理アタッカーに対して繰り出すとよい。相手が交代するなら、ステルスロックやじめん技でそのターンを活かせる。場に残るなら、消耗が問題になったタイミングまでねむるを温存したい。すばやさ 35のせいで、1ターンを無駄にすると主導権を取り戻しにくいからだ。