ムンナ徹底解説
夢を食べる香炉
ムンナのデザインは、厳密に特定の動物をモデルにしているわけではない。丸いシルエットと花模様は日本の香炉を思わせ、その役割は夢を食べる存在として日本の伝承に登場するバクに由来する。この発想はDrowzeeとも共通しているが、ムンナはより小さく、浮遊する姿で表現されている。
ムンナとムシャーナをデザインしたのは西田敦子で、実際にはムシャーナが先に考案され、その後にムンナが作られた。体から出る煙が、香炉のイメージと、夢が形になって現れるイメージを結びつけている。日本語名のムンナは、夢と食べ物のイメージを明確に組み合わせたものだ。月や花、眠っているあいだの寝言を表す日本語の擬音とのつながりは、名前の解釈の一部であり、別の公式訳ではない。
イッシュから『ポケットモンスター ソード・シールド』へ
ムンナは第五世代で、夢の世界と関わる種族の1匹として初登場した。その進化系統は、DrowzeeやHypnoがすでに示していた発想を広げたものだ。夢は単なるビジュアル上のテーマではなく、ポケモンの食料であり、体外に吐き出せる物質でもある。図鑑の説明でも一貫して、枕元に現れ、夢を食べ、食べたものによって煙の色を変えるという行動が描かれている。
『ポケットモンスター ソード・シールド』でもエスパータイプと、3つの特性を持つ。よちむは相手が持つ技のうち最も強力なものを読み取り、シンクロはどく、まひ、やけどを相手にうつし、テレパシーは味方の攻撃を受けないようにする。テレパシーは、とくにダブルバトルで価値がある。このゲームラインでは別のフォルムは存在せず、進化方法もつきのいしのままだ。
素早さ24をどう扱うか
この数値が、現実的な戦術を決める。ムンナは素早いアタッカーではなく、遅いサポート役として動かすべきだ。最も筋が通っている道具はトリックルームで、数ターンのあいだ低い素早さを弱点ではなく強みに変えられる。その後はさいみんじゅつやあくびで相手を困らせるか、チームに防御が必要ならひかりのかべとリフレクターを展開する。
めいそうは別の勝ち筋になるが、準備に時間がかかる。何度か能力を上げればサイコキネシスの威力が増し、アシストパワーも上昇した能力の数値によって強くなる。つきのひかりで回復できるが、レベルアップで覚える技として示されているわけではなく、利用可能な技の習得手段から覚えることになる。通常のプレイでは、ちょうはつを使わず、あくタイプの技もなく、素早く圧力をかける手段も持たない遅い相手に対して機能する組み合わせだ。
遅いエスパータイプのあいだで苦しい立場
ムンナは同じ環境の攻撃的な種族の多くよりHPが高いが、こうげき25ととくこう67だけでは、自力で相手の守りを崩せない。自然な比較対象はSolosisで、攻撃役としてはあちらのほうが優れている。一方、Musharnaは、より耐久寄りで専門性の高いスタイルへの進化を示している。ムンナが実戦面で持つ利点は、早い段階から眠り、壁、トリックルームの技にアクセスできることだ。
支援なしでは、2つの問題のあいだに取り残される。安心して能力上昇を重ねられるほど耐久力はなく、相手に警戒させるほどの脅威もない。あくタイプの技は特に厄介で、ちょうはつを受けると有用な行動のほとんどを封じられる。そのため、壁の裏で動かし、あくタイプのポケモンを処理できる味方と組ませ、トリックルームのターンを活かせるチームに入れるのが最も適している。