ムシャーナ徹底解説
夢を食べるバク
ムシャーナは、スリープの元にもなっているバクのイメージを出発点にしている。夢を食べる存在として日本の伝承に登場するバクにつながるデザインで、そこに夢の概念を目に見える形にする煙の雲を加えた。丸まった体つきは眠っている動物を思わせると同時に、香炉のようにも見える。額はデザイン全体の焦点で、そこから煙が出て色が変わり、のみ込んだ夢が穏やかなものだったのか危険なものだったのかを示す。
日本語名のムシャーナと英語名のMusharnaは、同じ語の土台を共有している。わかりやすい部分では、夢を意味する夢の音読み「む」と、むしゃむしゃ食べる動作が関係している。この組み合わせは、図鑑で説明される行動にも合っている。眠るだけでなく、他者が見る夢を食べているのだ。暗い煙は、悪夢が形を持つことがあるという具体的な結果を加えている。
進化を急がないほうがいい理由
月の石があれば、ムンナを手に入れたあと早い段階で進化させられるが、すぐに進化させると実用面で代償がある。デビュー作のゲームでは、ムシャーナがレベルアップで覚える技の数はかなり少なく、進化すると覚えられなくなる技をムンナがいくつか持っていた。後の世代では習得内容が整理され、サイコフィールド、ドわすれ、サポート技など、耐久役に合う手段も追加された。
技を取り巻く環境もいくつか変化した。みらいよちはデビュー作のゲームのあとで威力が上がり、つきのひかりは後の世代でフェアリータイプの技として扱われるようになった。『ソード・シールド』では、わざマシンやわざレコードへのアクセスによって、サイコキネシス、シャドーボール、エナジーボール、ひかりのかべ、リフレクター、トリックルームを組み合わせる型が形づくられた。種族値と主要な特性は維持されているため、物理攻撃や素早さを伸ばす方向へ個性が変わったわけではない。
特定の場面で強い遅い壁
通常のバトルでは、かくとう技を受けて場に出し、交代を誘うか、効果的にダメージを与えられない相手を利用すると力を発揮しやすい。めいそうは特攻と特防を上げ、つきのひかりはHPを維持する。アシストパワーは積み重ねた能力上昇によって価値が上がるが、エスパー技の多くを軽減または無効にするあくタイプには、型全体が弱くなる。ムーンフォースはその問題の一部を補える。
もうひとつの手段がトリックルームだ。29の素早さは、遅いポケモンが行動順で有利になる状況では弱点ではなくなる。その場合、みらいよちをパーティのアタッカーと組み合わせられる。相手は目の前の対策を守るのか、それとも後から飛んでくる攻撃を受け入れるのかを選ばなければならない。回復技にターンを使うなら、あらかじめ plan を持っておきたい。つきのひかりの使用回数とステルスロックなどの消耗のため、場に出るたびの価値が大きい。
同系統のポケモンとの違い
スリープはバクのモチーフと夢のテーマを共有しているが、ムシャーナはその要素を、より大柄で夢の煙を中心にした存在へと発展させている。エムリットと比べると耐久力と安定した回復手段に優れる一方、はるかに遅く、初手から圧力をかける余裕が少ない。この違いから、素早さと頻繁な交代を必要とするパーティではなく、耐久寄りや低速展開のパーティで採用される。
低いカテゴリでは、かくとうアタッカーへの受け出しや、みらいよちによるサポート役として使われた。シンクロは状態異常で止めようとする相手に負担をかけるが、ちょうはつ、あく技、非常に高威力の攻撃で上から崩される問題までは解決しない。ダブルバトルでは、テレパシーによって味方の攻撃からムシャーナを守り、範囲技と組み合わせられる点に価値がある。ストーリー攻略では、もっと早い段階から活躍する。耐久力があり、サイコキネシスを覚え、額の煙がのみ込んだ夢によって色を変えるあいだ、つきのひかりでパーティの状態を保てる。