マグマラシ徹底解説
トゲのあるマグマを、5つの言語で
日本語名のマグマラシは、「マグマ」と「アラシ」、つまり嵐を組み合わせた名前だ。英語のQuilavaも、ヤマアラシの針を指すquillとlavaで同じイメージを作っている。そして残りの翻訳は、この仕掛けをさらにわかりやすくした。フランス語のFeurissonはfeuとhérisson、つまり「火のハリネズミ」で、ドイツ語のIgelavarもIgel、ハリネズミとlavaを組み合わせている。同じダジャレを5通りにした、体に溶岩を仕込まれたトゲのある動物だ。スペイン語は日本語名を音写しただけで、そこには手を加えていない。
この段階を前の段階と分けるのは、炎が出る位置だ。赤い点は5つ。額の上に縦に2つ、背中の後ろ側に横一列で3つ並び、威嚇するときに見せるのもそこだ。その周囲の毛が燃えない理由について、図鑑の説明は何も語らない。
14から36まで
短い区間なのに、技の配分もあまり助けにならない。20で覚えるかえんぐるまは威力60の物理技で、攻撃64のポケモンには荷が重い。24のまるくなると57のころがるは、転がり続ける戦法を示しているように見えるが、他の要素とは噛み合わない。まともな炎の特殊技で最初に来るのは、威力80のえんまくを42で覚えるころで、その時点では進化レベルを大きく過ぎている。この22レベルの間は、現実的にはひのこやニトロチャージに頼って待つしかない。
技リストの最後には、意図していないような冗談がある。威力150のだいばくはつを覚えるのはレベル75だ。使うポケモンのHPが減るほど威力が下がる技なのに、誰もが進化させているはずの時点から、ほぼ40レベルも後になって登場する。68のオーバーヒートと64のすてみタックルも、同じようなタイミングの技だ。
タイプが変わらない中間進化
他の炎タイプの御三家と比べたとき、この系統を特徴づけるのは、何も追加しないことだ。モウカザルとワカシャモは進化するとすぐに格闘タイプを得る。接触技、新しい攻撃範囲、それまで止められていた相手への有利など、存在する理由が一気に増える。こちらは炎から炎へ進むだけだ。リザードも同じだが、最終進化で飛行タイプを得る点が違う。
利点は、炎単タイプなら複合タイプ由来の弱点が増えないことだ。炎と格闘、炎と鋼を組み合わせたときに起きる問題を、そのまま避けられる。欠点は、できることがすべて1つのタイプに集約されることだ。
ヒスイで得た2つ目の行き先
Pokémon LEGENDS アルセウスは、この種族に本当の意味で唯一の分岐を与えた。あちらではヒノアラシが14ではなく17で進化し、36に達してもいつものバクフーンにはならない。炎・ゴーストタイプのヒスイのすがたになる。同じマグマラシで、地域独自の姿を持っているわけでもない。それでも、どのゲームでレベルを上げるかによって行き先は完全に変わる。元のバクフーンが欲しいなら、ヒスイ地方の外でレベル36にする必要がある。