ジーランス徹底解説
水圧に耐えるシーラカンス
ジーランスは、何百万年ものあいだ目立った変化なしに生き残り、現実世界では絶滅したと考えられたあとに再発見された魚、シーラカンスがもとになっている。ゲームではその歴史を、硬いウロコと鎧のような魚の特徴を持つ海底魚に置き換えている。胸びれが2対あるため、普通の魚のように泳ぐのではなく、海底を進む姿にも説得力がある。歯のない口にも具体的な生物学的役割があり、水中の微生物をこし取っている。
日本語名のジーランスは、年老いた人を表す「爺」と「シーラカンス」からつくられている。英語名は、発見に関わった探検家を指している。ポケモン図鑑の説明でも、初登場時から海底探検とのつながりが保たれている。
姿を変えない種族
第3世代に登場して以来、姿も種族もひとつだけで、「生きた化石」というコンセプトも変わっていない。後の図鑑説明で土台が変わることはないが、脂肪が深海の水圧に耐えること、浮き袋に油が入っていること、発見者と名前が関係していることなどの細部が加えられている。後の作品では技の選択肢も増え、ロックカット、ステルスロック、あまごいによって、遅い物理アタッカー以外の使い方も考えられるようになった。
みず・いわタイプのポケモンの中では、カブトプス、アバゴーラ、ルガルガンと同じ枠に入る。前の2匹とは攻撃役として直接競合し、ルガルガンからはいわタイプ側の役割を、はるかに高い素早さで奪われやすい。ジーランスはHP100と防御130で対抗できるが、素早さ55のため、攻撃前に動くにはほとんどの場合サポートが必要になる。
バトルで活かす方法
通常の対戦では、くさ、でんき、かくとう、じめん技を持たない物理アタッカーを相手に温存するとよい。ほのお、こおり、ひこう、ノーマル、どくに対して場に出し、ステルスロックをまいて、もろはのずつきの存在で交代を迫れる。いしあたまなら、すてみタックルの反動がなくなり、もろはのずつきを最も強力ないわ技として使える。
別の選択肢は、あまごいを使ってすいすいを活かすことだ。この作戦では、みずに耐性を持つ相手を先に弱らせておく必要がある。特攻45しかないため、みずの特殊技では物理の火力を失うぶんを補えないからだ。アクアテールは性能に合っているが、威力はもろはのずつきより低い。
行く手を阻むもの
防御65という数値は、強力な特殊攻撃を受けるまで見えにくい問題だ。素早さ55も状況を悪化させる。多くの相手に先手を取られ、行動する前に弱点を突かれてしまう。くさタイプのポケモンは特にわかりやすい対策になり、でんき、かくとう、じめん技を持つ相手にも交代を迫られる。みずに強い種族を相手にすると、こちらの技のダメージが足りなくなることもある。
そのため、単独で全抜きを狙うポケモンとして扱うのはおすすめできない。雨や事前の削り、くさとでんきを補ってくれる味方が必要になる。現実的な役割は、一度だけ場に出て物理耐久を活かし、特殊攻撃や遅さで退かされる前にステルスロックを残すことだ。