ワシボン徹底解説
混ざった名前のワシのひな
デザインの元になっているのはワシのひなだ。頭の白い綿毛、まだ小さな翼、大きな脚が幼い段階を強調する一方、青いマスクと額の2色の羽が独自のシルエットを作っている。ツメの硬さは飾りではない。図鑑の説明でも、きのみや獲物、シェルダーの殻との関係が語られている。
英語名は、ワシのひなを意味する「eaglet」と、首の周りの羽毛に関係する「ruffle」または「ruff」を組み合わせたものだ。日本語名のワシボンにはワシを意味する「washi」と、子どもっぽさや親しみを加える「bon」が含まれている。どちらの名前も、まだ成鳥ではないことを強調している。
イッシュからパルデアへ
ワシボンは第5世代で初登場し、その後もアローラ、ガラル、ヒスイ、パルデアなど、さまざまな地方に登場している。コンセプトを変える必要はなく、今も自分の力を超えた相手を求める若いポケモンだ。その一貫性は図鑑の説明にも表れており、勇敢さの描写から、無謀さ、肉食、親との戦いが強調されるようになっている。
通常の冒険では、進化する時期が遅い。レベル54という条件のため、序盤に捕まえると旅のかなりの期間を未進化のまま過ごすことになるが、攻撃83に加えて、つばめがえし、インファイト、ブレイブバードを使えるため、そこに到達する前から物理ダメージを出せる。手持ちに一時的なひこうタイプが必要なら、壁役よりもアタッカーとして使うほうが向いている。
短い脚の怪力
最も直接的に比較しやすいのはウォーグルだ。タイプが同じで、進化後も物理型としての方向性を保つ。ワシボンは耐久も火力も大きく落ちるが、そのぶん早い段階から同じコンセプトを使える。ヤヤコマのような攻撃的な鳥ポケモンと比べると素早さで劣り、すべての技をすぐ脅威に変えられる特性も持たない。バルチャイとの比較では評価の方向が異なり、ワシボンが物理面で圧力をかけるのに対して、バルチャイは耐久力に優れている。
低レベル帯の対戦では、物理火力、広い技範囲、慎重に選んだ特性を組み合わせられる点に価値がある。ちからずくはブレイククロー、エアスラッシュなど、追加効果のある技と相性がいい。はりきりはダメージの上限を高めるが、命中が必要な技をすべて不安定にする。はねやすめは場に残れる時間を伸ばして消耗を抑え、おいかぜは、チームでそのターンを準備できるなら、素早さ60を補うのに役立つ。
誰にでも挑む代償
ノーマルとひこうの複合タイプにより、じめんとゴーストの攻撃を無償で受けられるが、その長所だけでは主な問題を解決できない。いわ、でんき、こおりには効果抜群で、さらに防御と特防はどちらも種族値50だ。素早い相手の前に出しっぱなしにしたり、長時間の受け役として使ったりするのは避けたい。
最もわかりやすい運用は、安全な交代から場に出し、攻撃を活かしてダメージを押しつけ、ブレイブバードやインファイトを特定の相手に温存することだ。何ターンも居座る必要があるなら、4つ目の補完技よりはねやすめのほうが価値が高い。レベル54でウォーグルに進化するため、主な助言は単純だ。ストーリー用の手持ちに入れるなら、進化まで待つ価値があるか、それともより完成度の高いアタッカーが現れた段階で入れ替えるかを決める必要がある。