スターミー徹底解説
電波を発する棘皮動物
デザインの元になっているのはヒトデだが、普通のヒトデではない。Bulbapediaは、色から紫色のヒトデ、腕の数からひまわりヒトデ、宇宙や光との関係から文字どおりの星や流星をモチーフとして挙げている。特徴的なのは構造だ。腕はひとつの中央の体から伸びているのではなく、五芒星が2つ重なり、回転したように見える。
英語名は日本語でも同じくスターミーで、starとmysteryを組み合わせたものと読める。これは「なぞのポケモン」という分類にも合っている。もうひとつの読み方が成立するのは、2匹を並べたときだけだ。Star-yuとStar-mieは英語で「あなた」と「私」のように聞こえるが、翻訳すると失われる言葉遊びだ。さらにBulbapediaは、カプセルモンスターの原案におけるヒトデマンの初期デザイン、ミミに由来する可能性も挙げている。
特殊の分割で壊れたもの
第1世代には、攻撃にも受けにも使われるひとつの「とくしゅ」しかなかった。それが2つに分かれたとき、配分はとくこう100、とくぼう85になった。攻撃側は維持された一方、防御側は一段下がったことになる。この違いが、昔のゲームでは特殊攻撃を受けても耐えられたのに、今のゲームでは耐えられない理由だ。
特性が登場したのはずっと後の第3世代で、そのときにしぜんかいふくとはっこうが与えられた。隠れ特性のアナライズはさらに後のものだ。カントーのもう1匹のみず・エスパータイプであるヤドランと比べると、配分は一点ずつ正反対だ。片方は耐えて動かず、もう片方は動いて耐えない。
レベル1ですべて
『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』では、技リストに目を引く点がある。16種類の技がすべてレベル1に設定されているのだ。ハイドロポンプ、サイコキネシス、じこさいせい、こうそくスピン、コスモパワー、パワージェムまで、最初からすべて使える。石で進化することの当然の帰結だ。どのレベルでも出現できるポケモンに、技をレベルごとに割り振ることはできない。だからゲームは、思い出させるときにまとめて覚えさせる。ヒトデマンを早い段階で進化させても、最終的な技の選択肢を失うわけではない。変わるのは、覚える順番だけだ。
立ち上がった星
『Pokémon LEGENDS Z-A』ではメガシンカを獲得し、その姿は海の生き物からかなり離れたものになった。メガシンカ後は、細長い四肢を持つ、より人型に近い姿になる。Bulbapediaは、この変化を1956年の日本映画『宇宙人東京に現わる』と結びつけている。作中では、ヒトデのような姿をした宇宙人パイラ星人が、人々と意思疎通するために人間の姿を取る。そう考えると、宇宙から来た侵略者だという図鑑のうわさは、単発の冗談ではなく、最初からデザインに通じていた糸になる。星形の体、夜に電波を発する核、そして誰かに返事をしてほしそうな様子。