サンダース徹底解説
毛を逆立てた雷獣
デザインはイヌ科、ネコ科、キツネの特徴を混ぜているが、どれかひとつには決めていない。その下には、日本の folklore に登場する雷の獣、雷獣の姿が見える。雷を操る複数のポケモンに通じるモチーフだ。逆立った体毛は、ヤマアラシの針とも、角ばった稲妻を描いた漫画的な表現とも読める。素早さはチーターを思わせ、「稲妻のように速い」という言い回しにもつながっている。
名前はデザインより直接的だ。サンダースは英語の「Thunders」をカタカナにしただけで、英語名の Jolteon は「衝撃」を意味する jolt と、9種類に共通する接尾辞 -eon を組み合わせている。英語以外では、フランス語名の Voltali は「volt」から、ドイツ語名の Blitza は Blitz から取られている。日本で起きた偶然のジョークは、サンダーの名前だ。最後のスがないだけで、伝説の雷鳥とイーブイの進化先が、1文字違いの同じ名前になっている。
特殊の分割で起きたこと
第1世代では、110の特殊が攻撃と受けの両方に使われていた。そのため、この種は強力な特殊火力だけでなく、非常に高い特殊耐久も備えていた。特殊が2つに分かれると、防御側は95に下がり、攻撃側は110のまま残った。結果として特殊面は今でも十分に優秀だが、物理面には防御60しかなく、完全に無防備な配分になった。
特性が登場したのは第3世代からで、ちくでんは役割を見た目以上に変えた。素早いアタッカーであるだけでなく、自分と同じタイプの攻撃をノーコストで受け出せる交代要員になったからだ。隠れ特性としてはやあしが登場したのはさらに後だが、はっきりした居場所を見つけたことはない。
普通にストーリーを進めるなら
素早さ130なら、レベル45で覚えるこうそくいどうはほとんど必要ない。それより、レベル20から使えるでんじはのほうが枠を割く価値がある。一撃で倒せない相手を動けなくできるからだ。進化直後にでんきショックを覚えるので、序盤から役割を持てる。
レベルアップ技の残りは、採用しにくい技の見本市だ。レベル25のにどげり、レベル35のミサイルばり、レベル30のかみなりのキバはいずれも物理技で、攻撃65では、特殊技としてレベル40で覚えるスパークに及ばない。レベル55のとっておきも威力140だが、同じ問題を抱えている。
最初期からいるもう1匹の進化先、シャワーズと比べると違いは明快だ。片方は耐え、もう片方は走る。シャワーズは攻撃を受けて回復するが、こちらは相手より先に撃ち、相手がじめんタイプでないことにすべてがかかっている。じめんタイプが相手なら、この構成のままでは打つ手がない。