アメタマ徹底解説
アメ、タマ、そしてキャラメルのにおいがする虫
日本語名は アメタマ。タマは球で、アメには雨と飴の2つの意味が同時にかかっている。どちらの読み方も成立する。雨は2つの特性と、嵐のときに街の水たまりへ出てくるポケモン図鑑の説明に表れている。飴は頭から出す甘い蜜と、野生の個体が持っているあまいミツに対応する。アメンボは日本語でもアメンボと呼ばれるため、言葉遊びはおそらくそこにもかかっている。英語名のSurskitはより直接的で、「surface」または「surf」と「skate」を組み合わせた、水面を滑るという意味だ。進化後のアメモースは、アメタマから球を蛾に置き換えた名前になっている。
レベル22が自分自身とぶつかる
レベル22でこうそくいどうを覚えるが、進化するのも同じレベル22。進化の演出をそのまま見ていると、その技が出てくる前に別のポケモンになってしまう。通常プレイでは小ネタにすぎないが、唯一考えられる戦術の中心ではある。レベル22のこうそくいどう、35のバトンタッチ、38のねばねばネットというサポートの組み合わせは、進化を3回連続でキャンセルした場合にしか成立しない。HP40、防御32で、その13レベルを余分に耐え抜くほうが、あとで技を活用するより難しい。
レベルアップ技の残りは短く、並びもばらばらだ。レベル1のみずでっぽう、攻撃30で撃つレベル6のでんこうせっか――役に立たない――、レベル9のあまいかおり、レベル14のみずびたし。レベル25にはしろいきりとくろいきりが両方来るため、ほとんどのトレーナーが使わないフィールド技を2つ持つことになる。実際には、成長の流れ全体がバブルこうせんを覚えてから進化するまでの間に収まっている。
池は別のポケモンのもの
ポケモン図鑑の5番目の説明には、食べ物をめぐってシズクモと争うことがあると書かれている。これは物語上の飾りではない。両者は同じタイプの組み合わせと同じ生態的な立ち位置を共有しているからだ。違いはその先にある。シズクモはオニシズクモに進化してもむし・みずのままだが、アメタマはその組み合わせを捨てる。アメモースはむし・ひこうとなり、みずへの耐性を失い、いわには4倍弱点を負う。系統全体が池から空へ方向転換するわけだ。
この方向転換が、わざマシンのラインナップが別の生き物のものに見える理由でもある。なみのり、たきのぼり、アクアブレイク、れいとうビームといった本格的な泳ぎ手の技を覚えられ、その一方でむしのさざめき、とびかかる、はいよるいちげきといった虫の物理技も覚える。攻撃30、特攻50ではどちらの道も成立しない。タイプが許しているからリストに並んでいるだけで、数値が支えているわけではない。
雨で直らないもの
隠れ特性は第五世代より前には存在しなかったため、ルビー、サファイア、エメラルド、ダイヤモンド、パールでは、すいすいしか選べなかった。あとから代替としてあめうけざらが加わったが、計算結果は変わらない。素早さを2倍にする特性のほうが今でも有力で、HP40を回復する特性は、別の理由ですでに雨を降らせるチームでしか意味を持たない。合計種族値269では、同じ世代の未進化ポケモンの大半を下回っており、もっと長い進化系統の前段階と比べても低い。