バルキー徹底解説
紫色の網目と耳を守るヘッドギア
日本語名はバルキーで、bulky(がっしりした)、battle、rookieを組み合わせたように読める。要するに、体格のいい新人だ。英語名は別の方向で、初心者を意味するtyro、子どもを意味するtykeに、ならず者を意味するrogueをつなげたものだ。その下にはマイク・タイソンの姓も聞こえてきて、ボクシングジムの生き物らしさにもつながる。2つの名前は別の道筋から、まだ何者でもないが、これから何者かになるために鍛えている存在だという同じことを語っている。
デザインの残りも同じ方向だ。胴体の帯は皮膚の模様ではなく、チームのユニフォームに入るもの。ヘッドギアはレスリングで使われる保護具を再現している。動物より先にスポーツウェアから姿が決まった、数少ないポケモンの1匹だ。
レベル20の算数
進化先を互いのステータスの比較だけで決める唯一のポケモンで、その仕組みは見た目より繊細だ。種族値がすべて同じなので、攻撃と防御の差を生むのは個体値と努力値になる。同じタイミングで生まれた2匹でも、トレーナーが何もしないまま別々の進化先に分かれることがある。
カポエラーを作るのが難しいのは、レベル20に上がる瞬間に正確な引き分けが必要だからだ。運任せにせず、タウリンで攻撃を、ブロムヘキシンで防御を調整すれば、狙った進化先に持っていける。何と戦うかにも注意したい。攻撃や防御の努力値をくれる相手と戦うと、気づかないうちにバランスが崩れることがある。進化はレベルアップの瞬間に判定されるため、調整は19になる前に済ませておく必要がある。
4つの技、それ以上はなし
レベルアップで覚える技は正確に4つで、すべてレベル1で覚える。たいあたり、きあいだめ、ねこだまし、てだすけだ。その先は何もない。新しい攻撃技も、自前のかくとう技も、わざマシンに頼らないけたぐりさえ覚えない。自分の力だけではどこにもたどり着けないように組まれた習得技リストで、何に進化するかを決めることだけが役割のポケモンとしては筋が通っている。レベルアップで覚える最強技が威力40のたいあたりという事実が、すべてをよく表している。
1999年から増えたもの
『ポケットモンスター 金・銀』で、カントー地方にすでにいた種族の前に第2世代のベビィポケモンを置く流れの一部として登場した。他のベビィポケモンと違い、専用のおこうは必要ない。3つの進化形のどれかを預ければタマゴができる。種族値は一度も変更されていない。配分が均一であること自体が仕組みだから、当然といえば当然だ。変わったのは特性のほうで、第3世代でこんじょうを持ち、第4世代で2つ目の選択肢としてふくつのこころが加わり、第5世代で隠れ特性のやるきが登場した。合計210の体に、特性は3つある。