サンダー徹底解説
3まで数える名前
日本語名はサンダー、つまりThunderで、「かみなり」以外の意味はない。3匹とも同じように直訳的で、Freezer、Thunder、Fireとなっている。欧米向けに訳すときは別の語呂合わせが選ばれた。火花の音を表すZapに、スペイン語のdosを足した名前だ。フリーザーにはuno、ファイヤーにはtresが入っている。この冗談は実際の図鑑番号にも合っていて、144と146の間の145番に位置する。
デザインの元になったのは、北米先住民の伝統に登場する雷鳥だ。翼ばたきで嵐を起こす存在である。図鑑説明が示すイメージもまさにそれで、翼をこすり合わせて雷を落とす。羽毛のトゲと角ばったシルエットは、実在の鳥ではなく、雷をグラフィックに読み替えたものだ。
1996年から起きたこと
第1世代には特性がなかった。特性そのものが存在しなかったからだ。プレッシャーは第3世代で登場し、せいでんきはその後、隠れ特性として加わった。一方、でんき・ひこうというタイプの組み合わせは一度も変わっていない。じめんを完全に無効化し、弱点が2つしかないという、このポケモンの最大の価値を今も支えている。
もっとも大きな影響を受けた変更は、サンダー自身のものではなかった。ステルスロックが登場すると、場に出るたびにHPの25%を失うようになり、何年ものあいだ、1試合に3回以上は場に出せないポケモンという扱いに落ち込んだ。あつぞこブーツがその負担を消し、再び対戦の話題に戻した。途中でぼうふうも手に入れた。反動なしで威力110のひこう技を使えるようになったのだ。第1世代では威力80の物理技、レベル35で覚えるドリルくちばしに頼っていたが、現在は物理攻撃が特攻より35低いため、使う人はいない。
もう1つの姿
冠の雪原では、これまでの要素をすべて崩すガラルのすがたが登場した。でんきをかくとうに変え、ひこうを残したまま、種族値を物理攻撃寄りに組み替えている。同じ種族値合計580でも、125をどこに置くかで特殊アタッカーにも物理アタッカーにも読める、わかりやすい反例だ。原種は種族データ上、`zapdos`と`zapdos-galar`という識別子で、この姿と並んで登録されている。
でんきを使う他の飛行ポケモンとの比較
ライコウがわかりやすい比較対象だ。同じくでんきタイプの特殊寄りの伝説のポケモンで、素早さは115。100のサンダーより速いが、じめんを無効化できる第2タイプは持っていない。ボルトロスはまったく同じでんき・ひこうで、火力も同等、さらに速い。ただし90のHPもはねやすめもなく、この回復技が、1試合に4回入れるか1回しか入れないかを分ける。3匹の中ではもっとも爆発力が低く、もっともよく耐える鳥だ。