パピモッチ徹底解説
生地でできた子犬
デザインは、ダックスフンドに近い短い脚の子犬と、菓子生地を組み合わせたもの。耳はパンのようで、背中の隆起は編み込みを思わせ、尻尾は丸いふくらみが2つ連なった形をしている。体内で酵母をつくり、息を通して放出するという生態にも、このコンセプトが反映されている。英語名は、家庭犬によく使われる伝統的な名前「Fido」と、英語で「生地」を意味する「dough」を組み合わせたもの。日本語名のPupimocchiは、「puppy」と、弾力があってやわらかい質感、あるいはもちに関係する日本語を組み合わせている。
独自のレシピを持つ進化系統
パピモッチは第9世代の『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』で初登場したため、デザインやタイプの変化を比べられる前段階の種族は存在しない。進化後も料理という発想は受け継がれ、生地でできた子犬から、焼き上がったパンのような姿へと変化する。2匹のデザインのつながりは、名前にも、さまざまなパンや焼き菓子との類似にも表れている。
ガーディ、イワンコ、ワンパチなどと同じ「こいぬポケモン」だが、フェアリータイプである点が、ほとんどの犬型ポケモンと異なる。ノーマルタイプの子犬であるヨーテリーと比べると、ドラゴンを無効にし、かくとう・あく・むしに耐性を持つため、戦闘面での個性がはっきりしている。HPの低さを補えるほどの防御ではないが、通常の冒険では一部の技を受けて場に出しやすい。
ターンを活かす方法
『スカーレット・バイオレット』の冒険では、相手がまだ十分な対策を整えていない序盤に、物理アタッカーとして使うとよい。レベル18で覚えるじゃれつくは、ドラゴン・かくとう・あくに対して安定したフェアリー技になる。かみくだくでフェアリー技が効きにくい相手への対応範囲を広げられ、すてみタックルなら反動ダメージと引き換えに大きな火力を出せる。
こうそくいどうとバトンタッチは、よりテクニカルな組み合わせだ。まず素早さを上げ、その後で別のポケモンに変化を引き継げるが、HPが37しかないため、攻撃的な相手を前にターンを重ねるのは危険。冒険で実用的なのは、混乱を防ぐマイペース。ぶきようには攻撃面での見返りがなく、持ち物を使えなくすることで、耐久の低さを補うために必要な助けまで失ってしまう。
種族の特徴としての酵母
料理への貢献は、デザイン上のおまけではない。吐く息に含まれる酵母が周囲に影響し、発酵を早めるため、人々は何世代にもわたってパピモッチを大切にしてきた。そのため図鑑説明でも、孤立した野生動物ではなく、人間の暮らしと結びついた存在として描かれている。バウッツェルへの進化後もパンとの関係は残るが、生の生地から、焼き上がった食品を思わせる姿へとイメージが変わる。